みるっこでコーヒー豆を挽くとどのくらい微粉が発生する?

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みるっこで微粉はどれくらい出る?

先日、新たに購入したフジローヤルのみるっこについてレビューしましたが、もう少し掘り下げてみたいと思います。

ファーストインプレッションと印象は変わらず、挽くのは早いし音も静かで振動も無く、かなり満足していますが、少し気になったのが微粉のこと。挽いたあとにステンレスの粉受けを除くと、微粉がちょこんと一点に集中して積もっているのです。

そこだけつまんで捨ててしまえば良いので、まとまっているのは逆にありがたい気もするのですが、そこに見えている分だけしか微粉が無いとは言えません。今回は、みるっこで挽いたコーヒー粉を篩(ふる)いにかけて、微粉の含有量を詳細にチェックしてみたいと思います。

みるっこで挽いたコーヒー豆の微粉の量をチェック

いくつか粗さを変えて、それぞれ微粉の量をチェックします。みるっこを使っている感じだと、基本的に中細挽き〜中粗挽きのダイヤルがメインで使用する粗さに感じたので、5、6、8のダイヤルでコーヒー豆をそれぞれ挽いた後、篩って微粉の量を確かめることにします。

まず、5のダイヤルで中深煎りのコーヒー豆を7g挽きます。

ステンレスの粉受けに入ったコーヒー粉

挽いた直後のコーヒー粉。左端の一箇所に微粉が集まっているのが分かります。いつもは摘んで取り除きます。

その後、サザコーヒーのコントロールストッカーの茶こし部分とそのフタ、ボウルを用意したら、茶こしをボウルの上で構えた状態でコーヒー粉を茶こしに入れフタをし、上下左右に振って微粉を取り除きます。

目の粗い茶こし

茶こしは目が粗いものを使用しました。

30秒ほど振り続け、微粉が落ちなくなってきたら除去作業は終了。ボウルから微粉を取り出し、茶こしからも残ったコーヒー粉を取り出して避けておきます。同じように6のダイヤル、8のダイヤルでも微粉を取り除いたら、それぞれを並べて微粉の量を見比べてみます。

微粉を分けた3種類のコーヒー粉

左から5、6、8のダイヤルで挽いたコーヒー粉とその微粉。

微粉を分けた3種類のコーヒー粉 アップ

アップにしてみます。ダイヤル6と8の粒の大きさは明らかに違いますが、5と6の差はそれほど無い様に感じます。

微粉を取り除いた後のコーヒー粉の重量はそれぞれ、

  • 5のダイヤル:4.9g(微粉2.1g、重量の30%)
  • 6のダイヤル:5.2g(微粉1.8g、重量の26%)
  • 8のダイヤル:5.6g(微粉1.4g、重量の20%)

という結果になりました。茶こしの目の粗さが一緒なので、細挽きほど微粉の量が多くなるのは必然です。また、ダイヤルの数字が1つ上がるのに比例して0.2〜0.3gずつ、微粉の量が少なくなっているのがわかりました。

感想・考察

コーヒー豆を挽いて微粉を取り除いた後の重量を比率ベースで見たとき、正直なところ結構微粉の量が多いと感じました。少し前に行った微粉を除去してからフレンチプレスするという記事内では、ナイスカットミルで18gのコーヒー豆を中粗挽きにして微粉を取り除いたところ、13.7g(微粉4.3g、重量の23%)という結果になっていて、今回の場合みるっこの8のダイヤルが粒度的にはこれに近いと思いますが、比率ベースで言うと3%ほどしか微粉の量が減っていません。

もちろん、厳密な比較ではありませんが、気持ち的にはもっと、みるっこのほうがナイスカットミルより微粉の量が少ないんじゃないかなと思っていたので、少し残念な気持ちになりました。ただ、均一なメッシュでコーヒー豆を挽くという点ではみるっこのほうが良いことは確かで、過去記事のナイスカットミルで挽いたコーヒー粉の写真をいくつか見返してみましたが、今回みるっこで挽いたコーヒー粉よりもメッシュが整っているものはありませんでした。

自分の想定よりも微粉が発生することがわかりましたが、みるっこの性能が良いことに間違いはありません。また、過去のコーヒー粉の写真とみるっこで挽いたコーヒー粉の写真を見比べてみて、微粉の有無以外に挽いたコーヒー粉のメッシュの均一性という点も改めて、ミルの性能に左右されるところだと感じました。

以上、追加のみるっこレビューでした。まだまだみるっこを使いはいじめたばかりで、ダイヤルの使い分けも試行錯誤している状態ですが、検証を繰り返してどんどん使いこなせるようになっていきたいと思います。

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