ChatGPTに美味しいコーヒーの淹れ方を聞いてみる

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ChatGPTブームに乗る

ChatGPT、話題になったと思ったら用途によっては実用レベルになってますね。職場でも文章の要約とかに使っている人もいるみたいで、想像以上に世の中に馴染んでいて驚き半分、使いこなす訓練をしておかないとちょっと不味そうだという焦り半分といった心境です。かくいう自分も無料版にユーザー登録して、少し遊んでみたりしています。

ChatGPTで遊ぶにしても、文章ベースのコミュニケーションなので聞くことがないと始まりません。せっかくなので、コーヒーの美味しい淹れ方について聞いてみることにしました。

AIが想う美味しいコーヒーの淹れ方とは

まず手始めにありきたりな質問から。美味しいコーヒーの淹れ方を聞いてみます。

ChatGPTからの返答1

ChatGPTの返答

おお。比率は好みがあるかなとは思いますが、概ね的を射た回答に感じます。個人的には、コーヒーは冷めても美味しいと思っているので、早めに飲まなければいけないという部分は同意しかねます。

質問がざっくりしていたせいもあってか、ドリップ方法問わずの回答になっているようなので、ハンドドリップに絞ってみます。ドリッパーによりけり、という回答がきそうだったので、先にドリッパーについて聞いてみます。

ChatGPTからの返答2

ChatGPTの返答

ヴ60(V60)でちょっとクスりときました。最初からV60表記で良いのでは。残りの回答がウェーブドリッパーとエアロプレスというあたりは、結構玄人感を感じます。

自分はV60が普段使いなので、V60について掘り下げてみましょう。ペーパーフィルターについて聞いてみます。

ChatGPTからの返答3

ChatGPTの返答

ホワイトのフィルターのほうが抽出が短めになる、ナチュラルフィルターは酸味のあるコーヒーに向いている、というのは未検証なので初耳でした。勉強になるなあ。まあ、これまでChatGPTを軽く触った感じだと結構適当なことを言うなあと思っているので、話半分程度ですが。

フィルターは好みで、という結論のようなので、V60で美味しいコーヒーをドリップする方法を聞いてみましょう。

ChatGPTからの返答4

ChatGPTの返答

コーヒー豆15gに対して抽出量250mlはだいぶ薄いような。お湯の温度が90℃くらいが理想というのは同意見です。ペーパーフィルターに水をかけて、お湯を沸かしたらまたかけるというのは微妙にニアミス感。お湯だけで十分ですね。

蒸らしでお湯50mlはかけ過ぎな気がします。焙煎度にもよりますが、コーヒー豆と同量くらいが無駄がないと思います。時間は最低30秒って感じですね。

お湯の注ぎ方はざっくりしてますが、これについては世のコーヒーに関する書籍等を見る限り専門家でも意見が分かれているようなので、自分好みを探せってことなんでしょうか。自分は必要量をゆっくり注ぎ続けるスタイルです。

ドリップ方法に関して言うと、初めてコーヒーをドリップする人が自分の勘で始めることと比べるとかなり参考になると思います。ただ、コーヒー豆の品質に関してや、お湯の注ぎ方についてもう少し言及がほしいので、注意点がないかを聞いてみます。

ChatGPTからの返答5

ChatGPTの返答

コーヒー豆と水に関してはその通りですね。お湯の注ぎ方についてはふわっとしていてなんとも頷き難いですが、結構ツボを抑えた回答かと思います。コーヒー豆は直前に挽く、とかにも言及してくれたらなお良かったですね。

ここで、お湯を注ぐ道具について言及されていないことに気がついたので、これについても聞いてみましょう。

ChatGPTからの返答6

ChatGPTの返答

ケトルについてはちょっと説明が足りてない感じ。温度調節機能が付いてるのは電気ケトルですし、注ぎ口が細長いというのもなんともありきたり。まあ、間違っていないのですが、質問に対して適切な回答ではない気がします。

サーバーについては聞いたつもりはなかったですが、気を利かせてくれたのでしょうか・・・と思ったのですが、説明を読むと、注ぎ口が云々、抽出に適した云々書いてあるのでコーヒーサーバーに言及しているわけではないのでしょうか。ちょっと意味不明です。

ChatGPTが何を想像しているのか確認してみるため、具体的な製品について質問します。

ChatGPTからの返答7

ChatGPTの返答

ハリオ信者なのか、とりあえずハリオって言っておけば良いと思っているのか、はたまたハリオがスポンサーなのか。見当違いではないですが、あまり参考にならないですね。

あと、象印のマイコンEV電動ポットてなんぞや?と思って調べてみたら、会社の給湯室とかにおいてある電気ポットでした。これを踏まえるとやっぱり参考にするべきじゃないですね。

道具についてはこれ以上質問してもありきたりな回答しか帰ってこなさそうなので、コーヒー豆について聞いてみます。コーヒーの美味しさはコーヒー豆の品質で決まるので、高品質なコーヒー豆の選び方を聞いてみましょう。

ChatGPTからの返答8

ChatGPTの返答

うーーん。そうじゃない感。高品質であるかと自分の好みであるかというのは関係ないですし、焙煎後72時間というのは飲み頃の話では。アラビカ・ロブスタについてもアラビカという大前提があるはずです。

何を考えているのか意味不明だったので、ChatGPTの視点を借りてみることにします。

ChatGPTからの返答9

ChatGPTの返答

聞いといてなんですが、こうナチュラルに返されると、コーヒー飲んだことあんのか、って感じですね。単一産地というのはシングルオリジンを指すのか、ブレンドじゃないという意味なのか。

知りたいのは品質の良いコーヒー豆の選び方なので、少し掘ってみます。

ChatGPTからの返答10

ChatGPTの返答

有名な産地であり、味に対する説明文やレビューを参考に、生産者の情報が明確なもの、という感じでしょうか。鮮度についてはやはり意味不明というか、ちょっとズレた回答ですね。

ここでちょっと気になったのが、産地が有名であることや、レビューを参照にするという点です。産地が有名であるかはある程度コーヒーを買っていないと分からないですし、買おうとしているコーヒ豆のレビューを必ずしも確認しているとは限らないですよね。

なので、全くの初心者という前提の場合だったら、どのようにしてコーヒー豆を選ぶべきなのか訪ねてみます。

ChatGPTからの返答11

ChatGPTの返答

違う、そうじゃない。全くの初心者が産地が有名かどうかなんて分からないですし、ちゃんとしたコーヒーを飲んだことがないのに自分好みの風味なんて知らないはず。

ChatGPTからの返答12

ChatGPTの返答

なるほど、一理あります。コーヒー豆の専門店であれば、スタッフに聞いてみたり、試飲したりするのが早いというのはもっともな意見です。でも、試飲ができない店もありますし、そういった場合はどうするのでしょうか。

ChatGPTからの返答13

ChatGPTの返答

であれば、スタッフを頼れということですね。ですが、スタッフが必ずしも良心的とは限りません。その点も聞いてみます。

ChatGPTからの返答14

ChatGPTの返答

良い提案だと思います。が、最初からパッケージングされていて見た目がわからない場合もありますし、香りもわからない場合があります。

ChatGPTからの返答15

ChatGPTの返答

「一般的に、高品質なコーヒー豆は、生産者や産地、品種、焙煎日などの情報がパッケージに記載されていることが多いです。」うん、結構納得のいく回答がでました。個人的にもこれが正解だと思います。強いて言うならあとは価格に言及してくれたら言うことなしです。

「自分の好みに合ったコーヒー豆を見つけるためには、少しずつ様々な種類の豆を試してみることが大切です。」これもおっしゃる通りです。結局いくら勧められても他人の味覚準拠なので、自分の舌にあったコーヒーを選ぶことが大事ですよね。

さいごに

とまあ、コーヒーについて色々とChatGPTに聞いてみた感じですが、結構シンプルで良い感じの回答が返ってきたのでここで終わり。それにしても、結構前提を絞ってあげたうえで質問しないと的確な回答が返ってこないので、やっぱりある程度知識を蓄えたうえで質問しないと有効活用は難しいですね。

ChatGPTのプロンプト検証もすごい勢いで進んでいるようなので、もっと上手く情報を引き出す方法もあるのでしょうが、今回はこれくらいで。いずれはAIにコーヒー好みを伝えてドリップまでしてくれるお店とかでるのかなあ。

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