塩を舐めながらコーヒーを飲んで、相性について改めて考える

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改めて五味補完

これまでステーキとコーヒーを一緒に食べて五味の相互補完による美味しさを探ってみたり、同じノリでコーヒーにウインナーを入れたりしてみました。コーヒーにない旨味や塩味をステーキやウインナーが補うことによって五味のバランスが取れて美味しくなる、という趣旨での検証でしたが、そもそも旨味や塩味それぞれ単体でコーヒーと組み合わせた場合はどんな具合になるのか、という点についてはまだ試していませんでした。

旨味については昆布出汁でコーヒーをドリップした事があるので試したといえば試したのですが、色々と不満が残る結果になったのでノーカンということで。

で、改めて旨味とコーヒーの相性について検証するのは一旦置いておいて、今回はシンプルに塩味とコーヒーの相性について試してみたいと思います。一番とっつきやすいし、塩というシンプルな食材との組み合わせになるので、結果がほとんどブレることもなさそうですし。塩を舐めながら日本酒を飲む、というのがあると思いますが、それをコーヒーでやる感じで試します。

塩を舐めながらコーヒーを飲む

あくまで五味の相互補完が目的ということで、浅煎りのコーヒー豆と深煎りのコーヒー豆をブレンドして、苦味と酸味をバランス良く持ち合わせるコーヒーをドリップします。浅煎りのコーヒー豆はケニア、深煎りのコーヒー豆はホンジュラスのスペシャルティコーヒーを使用します。比率はケニアが8g、ホンジュラスが5gで合計13gとして、130mlのコーヒーをV60ドリッパーでハンドドリップします。

ブレンドしたコーヒー粉

浅煎りと深煎りのコーヒーをブレンドしたコーヒー粉。

コーヒーの準備ができたら、塩を用意します。我が家で今使っている塩は”瀬戸のほんじお”・・・だったかな。塩は移し替えて使うし、頻繁に買わないので何を使ってるか忘れちゃうんですよね。海水から精製した粗塩ということは間違いありません。

小皿に乗った塩

塩。塩だけ皿に盛るってなかなかやらない。

あとは単純明快、小皿に盛った塩を舐めながらコーヒーを飲みます。まずコーヒーをズビリ。狙い通り酸味と苦味が程よい具合です。そして中指と親指で塩を摘んでペロリ。口に含むとスッと溶けて、しょっぱさが広がります。口の中がしょっぱいうちにまたコーヒーを飲む。

これを何度か繰り返して味を試しますが・・・イマイチですね。妙に苦みが際立つと言うか、酸味が感じられにくくなるというほうが正しいでしょうか。バランスを取るつもりがバランスが崩れている気がします。塩味と苦味だけが際立つ形になりました。

感想・考察

うむ・・・。コーヒーにしょっぱさだけ足してみてもダメみたいですね。酸味が感じられにくくなり、苦味と塩分の妙な味わいの液体に早変わりしてしまいました。苦くてしょっぱいって、食品としてなかなか存在意義の危ういところに属している気がします。つまり、不味い飲み物ができたということです。

うっかりしていたのですが、今回は甘みの要素が足りなかったかもしれません。となると、コーヒーの相棒として柿の種チョコとかどうでしょう。甘さとしょっぱさを兼ね備えているので、これと酸味と苦味のバランスの取れたコーヒーのペアリングを試してみれば、意外と良い線行くかもしれません・・・?

なんにせよ、もうちょっとちゃんと考えて組み合わせを検証する必要がありそうです。

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