コーヒーの酸味をヨーグルトで補完してみる

コーヒーの味を補完したい

食べ物の味には五味という概念があります。苦味・酸味・甘み・塩味・旨味の5つで、焙煎度にもよりますが、コーヒーだとそのうち苦味・酸味については含んでいるでしょうか。甘みは少しあると思いますが、塩味は無く、旨味についてはなんとも言えません。たぶんある・・・はず。

以前ステーキコーヒー味のポテチを食べてみたことがあり、そのポテチはコーヒーとステーキの食べ合わせは五味すべてを補完する、科学的に味の相性が良い組み合わせだと謳っていました。まあそのポテチは特に美味しいとは思わなかったのですが、食べ合わせで五味をバランスよく補完すると美味しくなる、というのは科学的には本当らしく、そのうち何か試してみようかなと思っていました。

で、最近は深煎りで酸味少なめのコーヒーを好んで飲んでいるのですが、これにあえてコーヒー以外の酸味を足したらどうなるんだろうと、ふと考えました。酸味の度合いはコーヒー豆の種類や焙煎度等に左右され、苦味と酸味のバランスが良いコーヒー豆もありますが、あえて苦味強め酸味少なめの所に、後から別種の酸味を乗っけてやろうという腹です。

ヨーグルトをコーヒーと一緒に食べる

酸味と言っても、酢とか野菜とか果物とか、物によって性質がいろいろあると思いますが、今回はヨーグルトの酸味に頼ることにしました。手頃に手に入って、かつ乳製品の酸味はコーヒーとの相性が良さそうだからです。余ってもカレーに入れたり、フルグラ食べるときにも使えますしね、ヨーグルト。万能です。

ヨーグルト。明治生まれのブルガリア育ちのやつ。

コーヒー豆は　中深煎りのスマトラマンデリンを。13gちょっと使用します。

最近はマンデリンが結構お気に入りです。

コーヒー豆は中挽きにして、V60で130mlコーヒーをハンドドリップします。ドリップしたてのコーヒーをまず一口。コク、苦味がしっかりつつ、でも上品な感じでくどくない。品質の良さを感じる味です。

コーヒーの味を確認したら、次はヨーグルトをスプーンで掬って一口。うん、しっかりとした乳製品の酸味です。もう一口ヨーグルトを頬張ったら、コーヒーも流し込みます。味は、酸味の方が強いのでコーヒーが押し負けるのですが、まったく合わない感じでもない、なんとも不思議な味わい。一瞬、コーヒーのコクと甘さが少し際立つような。

私は牛乳とたくあんの食べ合わせが好きなのですが、人によってはうげぇ、と思うはず。コーヒーとヨーグルトの組み合わせはそんな感じの味わいです。不味くないけど人を選ぶ味わい。あとヨーグルトとコーヒーの温度差がちょっとネックですかね。ヨーグルトは常温くらいまで戻したほうが、もっと美味しく食べられそうです。

感想・考察

コーヒーに牛乳を混ぜて美味しくいただけることを考えれば、ヨーグルトとコーヒーの組み合わせがそれほどズレないのはまあ想定の範囲でしょうか。人によっては不味いと思うかもしれませんが、私はそこまで悪くないかなと思いました。自信を持って美味しい！とも言えないのですが・・・。

それと、コーヒーに対してヨーグルトの酸味が強めでしょうか。根本的にコーヒーの酸味ではヨーグルトには勝てないですね。いや、ヨーグルトの種類次第でしょうか。どの市販のヨーグルトの酸味が丁度よいかは比較したことがないので、食べ比べから始めないといけませんが・・・。ブルガリア育ちのやつはちょっと酸味が強めです。

ヨーグルトのほかだと、チーズが意外とコーヒーと相性良いんじゃないかなと思います。乳製品だし、酸味じゃなくて塩味のほうで五味の補完をしてくれる気がします。今度やってみよう。