カリタのニューカントリー102は会社でコーヒーを飲む道具に最適か

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会社コーヒー用に新しい器具を購入しました

少し前にハリオスのイッチを購入して会社で利用していたのですが、先日いつものようにコーヒー粉を入れてお湯を注いだところ、スイッチを下げていないのにお湯がダバダバと下から出てくるという事件がありました。お湯を注ぐときは念の為紙コップを下に添えているのですが、小さいものだったので投入したお湯の全量を受け止めきれず、床が薄いコーヒーまみれになってしまいました。

原因はどうやらフタの役割を果たすステンレスのボールが、なにかの表紙に浮き上がってシリコン部分に引っかかってそのまま落ちて来なくなっていたことのようですが、そんなこと使うたびにわざわざチェックしてから使用しないので(もちろん初回のセット時はしっかりセットしますが)、ハリオのスイッチはもう使うのはやめることにして、別の器具を検討することにしました。

フレンチプレスに戻っても良いのですが、使用後のメッシュの部分の掃除が少し面倒に感じるので、別な方法でかつ放置でコーヒーがドリップできるものを探していると、カリタのニューカントリー102という製品が目に止まりました。ステンレスのサーバー兼ポット・ドリッパー・シャワーポットが3段セットになったもので、ペーパーフィルターと粉をセットして、小さい穴が空いたシャワーポットにお湯を注いで放置すればコーヒーが抽出できるという製品で、ペーパーフィルターなら後片付けも楽なので、まさにうってつけ。

ネットで在庫を見つけて早速購入してみたので、レビューしていきたいと思います。

カリタ ニューカントリー102の内容

箱の外観はレトロチックというか、ストレートに言うと古臭い。わざとかもしれませんが。大きめのスーパーでワゴンに割引シール貼られて置かれてそうな雰囲気のパッケージです。

カリタ Kalita コーヒー ドリップセット アウトドア ニューカントリー102 #35109

ニューカントリー102のパッケージ

ご覧の通り、パッケージはとても今風とは言い難い。味があるとも言えるでしょうか。

開けてみると、中身は丁寧にパーツごとにビニール袋に包まれていました。一つずつビニール袋から取り出して並べてみます。

ニューカントリー102の各部品

パーツごとに分けた本体と説明書、少量のペーパフィルターとスプーンも付いてきました。

本体パーツは左がサーバー兼ポット、真ん中上がシャワーポット、下がドリッパー、右がフタ。それぞれのパーツに持ち手になる部分がついています。これらを縦に組み合わせて利用します。

カリタ ニューカントリー102

組み合わせるとこんな感じに。取っ手となる部分がそれぞれにあるので、少し騒がしい感じになります。

微妙なポイントは、各パーツがポット部分に収まる仕様になっていないこと。シャワーポットの取っ手を無理やり外せば収められるかもしれませんが、基本的に収まりがよくありません。各パーツも繋がっているのではなく縦に並んで乗っているだけなので、持ち運ぶ場合は別途ケースなどに入れないとすぐバラバラになります。

ニューカントリー102を小さくまとめようとしたところ

頑張ってコンパクトに収めようとしましたが、このとおりパーツが干渉してダメでした。

本音と、コーヒーのドリップ

とまあ、とりあえず箱の中身のチェックを一通りしましたが、本音を言いましょう。ニューカントリー102は想像よりかなりデカかった。完全にサイズ感を見誤りました。200ml程度のコーヒー1杯のためにこんなの会社に持っていってコーヒーをドリップするなんて、恥ずかしくてとてもできませんし、そもそも大きさとパーツの密着性の悪さも相まって運ぶのも一苦労です。ニューカントリー102は完全にキャンプ用品でした。

この時点で使う前からキャンプシーズンまでお蔵入り確定なのですが、結構高かったし、とりあえずニューカントリー102を使って1杯コーヒーをドリップしてみることにしました。ドリップの手順は特に特殊なことはなく、普通のハンドドリップと同じ様にお湯を沸かして、ペーパーフィルターをドリッパーにセットしたら沸かしたお湯で濡らして、サーバー部分をお湯で温めたらコーヒー粉をドリッパーに投入します。あとはシャワーポットにお湯を一気に注いでお湯が落ちきるまで待てば、勝手にコーヒーが抽出されます。説明書に蒸らしの工程について記載はなかったので、あえて蒸らしはしないでおきます。

コーヒー粉が投入されたニューカントリー102

中挽きコーヒー粉をセットしたところ、デカイのでたっぷり30g投入してみました。10gで1カップとのことなので、お湯は3cupと書かれた先まで注ぎます。

ニューカントリー102のシャワーポットの底面

シャワーポットの底面。この小さい穴からポタポタとお湯が落ちていって、コーヒーが抽出されます。

コーヒーが入ったニューカントリー102

抽出されたコーヒー。3cupと刻まれたメモリまで注いだお湯がほとんど落ちきるまで、およそ3分30秒かかりました。

せっかく取っ手がついているので、ポットのままグビグビ頂きます。コーヒーの味は粉とお湯の量の割にそんなに濃く感じません。抽出後のドリッパーの中身もメタメタになっていたので、ロスが大きい気がします。まあ、この手の製品に味を求めるべきではありませんが・・・。

感想・考察

今回の買い物はちょっと失敗でした。サイズについては自分の下調べ不足が原因ですが、仮にこれが半分のサイズなら満足したかというと、多分それなりに文句を並べたと思います。運搬性の悪さは特に問題に感じました。自宅が主戦場のタイプの製品とは思えないので、運搬時はポットの中にパーツが収まる仕様であるべきだったと思います。フィルタードリップである点は良いと思いますが。

しばらく眠らせておくことになるのは少し残念ですが、家で飲むならハンドドリップしたほうが美味しいし楽しいので、ニューカントリー102は暖かくなるまでキャンプ用品コンテナで休んでもらうことにします。途中で面白い用途が思いついたら引っ張り出してくるかもしれませんが。

ということで、本来の目的である会社コーヒー用の道具の選定に失敗してしまいましたが、今回のパッケージ開封時とはじめてニューカントリー102でコーヒーをドリップしたときのタイミングは実は数日ほど間があって、その間に並行して新たな会社コーヒースタイルを確立したので、今度ご紹介したいと思います。今回の失敗を経て、単純に既製品に頼るのはダメだと察しが付いたので、怪我の功名ということで、ある意味ニューカントリー102を購入した価値はあったかなと思います。

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