飲料の温度を下げる【ON℃ZONE】タンブラーで急冷アイスコーヒーを作ってみる

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久しぶりに急冷式でアイスコーヒーを作ってみる

今年の初め頃、アイスコーヒーのドリップに使えそうな良い感じのアイテムを見つけて、暑くなってきたら試そうと思って前々からタイミングを見計らっていました。最近毎日のように茹だるような暑さになってきたので、そろそろ試したいと思います。

今回は急冷式、つまりホットでドリップしたコーヒーを冷やしてアイスコーヒーにする方法を試します。使用するのはドウシシャから販売されている”ON℃ZONE (オンドゾーン)”という製品で、飲み物を冷たく保つ特殊な構造をしたタンブラー。このON℃ZONEにホットコーヒーを注いで素早く、かつ十分に冷えたアイスコーヒーができるか試してみたいと思います。

ちなみに最初に注意換気になるのですが、ON℃ZONEは冷たい飲み物を入れて使う前提の商品です。今回ホットコーヒーを注ぎますが、熱い飲み物を注ぎ入れるのはメーカー非推奨の使い方になるので、予め留意のうえ読んでいただければと思います。

ON℃ZONEでホットコーヒーを素早く冷やせるか

改めて、急冷アイスコーヒーを作るために準備したのはドウシシャが販売する”ON℃ZONE (オンドゾーン)”というタンブラー。容量は260mlのものです。蓋のついたボトルタイプのものなど、いくつかバリエーションがあるようです。

ドウシシャ 氷点下タンブラー ON℃ZONE (オンドゾーン) 260ml シルバー

ドウシシャ ON℃ZONE パッケージ

パッケージ。メーカーには失礼ですが、”氷点下タンブラー”の文字が安っぽい。

箱の中身はタンブラー本体と取扱説明書のみ。説明書によるとタンブラーの内部に冷却材が仕込んであり、事前に冷凍室で冷やしておくことで飲み物を冷たいまま楽しめる、というからくりのようです。また、冒頭に書いたとおり、熱い飲み物は注ぐなとの注意書きもついています。

ドウシシャ ON℃ZONE 同梱物

説明書とON℃ZONEタンブラー本体。

写真で見ての通り、ON℃ZONEは内部の冷却材の分か、かなり肉厚のタンブラーになっていて、重量もなかなかあります。手元のサーモスのタンブラーと並べてみました。

サーモスとON℃ZONEタンブラーの大きさ比較

左がサーモスのタンブラー。右がON℃ZONE。違いは一目瞭然です。

両方のタンブラーの縦横のサイズ感はほとんど一緒ですが、内容量は倍くらい違うんじゃないでしょうか。

さて、コーヒーを冷やすためにまずは準備をします。ON℃ZONEは使用前に冷凍庫で12時間以上冷やす必要があるとのこと。当日に使おうと思ったら、朝に冷凍庫に入れても使えるのは夜。日中に使おうと思ったら、前日から冷凍庫に入れておかなければなりません。これはちょっと長いなあと思います。

文句を言っても始まらないので、とりあえず前日のうちに冷凍庫に入れておいて、12時間以上冷やします。翌日取り出して様子をチェック。

冷凍庫で12時間以上冷やしたON℃ZONE

冷凍庫で12時間以上冷やしたON℃ZONE。見るからにひえひえです。

ON℃ZONEをキンキンに冷やしたら、早速ホットコーヒーを注いでアイスコーヒーができるか試してみましょう。ホットコーヒーを150mlドリップして、アツアツのままキンキンに冷えたON℃ZONEに注ぎ入れます。一緒に温度計を突っ込んでおいて、どのくらいで温度が下がるのかを見てみます。

ドリップ直後のホットコーヒーの温度

ドリップしたてのコーヒーの温度。見えにくいですが、63.9℃となっています。

コーヒーをON℃ZONEに注ぐと、一気に温度が下がり始めます。

ON℃ZONEに注いで30秒経過したホットコーヒーの温度

30秒時点の温度。30秒で37.1℃まで下がりました。これはなかなか早い。期待できそうです。

ON℃ZONEに注いで1分30秒経過したホットコーヒーの温度

1分30秒時点の温度。温度は26.1℃で、流石に温度の低下スピードは下がりました。

ON℃ZONEに注いで2分30秒経過したホットコーヒーの温度

2分30秒時点の温度。18.0℃で、だいぶ温度低下が鈍くなっています。

ON℃ZONEに注いで3分30秒経過したホットコーヒーの温度

3分30秒時点で温度は13.6℃。そろそろあまり温度が下がらなくなってきました。

徐々に温度の下がり具合が鈍くなってきたので、少し間をおきます。6分30秒ほど経過した時点で見てみると、ようやく10℃を切りました。

ON℃ZONEに注いで6分30秒経過したホットコーヒーの温度

6分30秒時点の温度。9.4℃となりました。

ここまで来ると温度が全然下がらなくなってきたので、観察はこの辺で終了。ちょっと飲んでみると、うーん、流石に冷たいと言える温度ではないですね。このまま放っておけば更に温度は下がると思いますが、これ以上待つのは実用的ではないように思います。

この後、ちびちび飲んでいたら残り1/3程度の頃には結構冷えてきて、アイスコーヒーと言っても差し支えない冷たさになりましたが、冷やしはじめてから10〜20分は経過したでしょうか。待てば飲み頃の温度まで下がることは分かりましたが、自分はコーヒーを飲むのにそれほど待てないので、ちょっと向いていないかなと思いました。

感想・考察

最初にON℃ZONEを見つけたときは、まさに探していたのはコレだ!と思ったのですが、なかなか上手くはいかないようです。4分ほどで冷たく感じる温度まで下がったのなら文句なしだったのですが、アツアツのコーヒーを冷やし切るには流石に時間がかかるようです。これまでも急冷式でアイスコーヒーを作る方法を色々試してきましたが、なかなか思い通りにはいかないですね。

冒頭にも書きましたが、ON℃ZONEはそもそも熱い飲み物を注ぎ入れることはNGで、そういう前提に作られていないので、製品自体に落ち度は無いという点だけ明記しておきます。むしろ今回の検証での温度の低下具合を見る感じ、冷たい飲み物を更に冷たく、かつ長時間楽しむにはかなり優秀なタンブラーなのではないでしょうか。まだ冷たい飲み物は試したことはありませんが。

水出しコーヒーをON℃ZONEに入れて飲んだら、冷蔵庫で冷やしたときよりも更に冷えて美味しいかもしれませんね。また、コーヒー抜きにして、夏に飲み物を飲むのにピッタリのタンブラーだと思います。ビールとかこれで飲んだら最高に冷たくて美味しいんじゃないでしょうか。気になる方は試してみてください(ホットコーヒーを入れる場合は自己責任で)。

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