1杯だけ水出しコーヒーを飲みたくなったので、エアロプレスを使ってドリップしてみる
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1杯だけ水出しコーヒーが飲みたい
夏になると冷たいコーヒーを飲みたくなる事があると思います。冷たいコーヒーというと、ホットコーヒーを冷やしてアイスコーヒーにするか、水でコーヒーを抽出する水出しコーヒーのどちらかになりますが、水出しコーヒーについては更に、水を1滴ずつ点滴のようにコーヒー粉に垂らしてドリップする方法と、コーヒー粉を水にドブンと浸してドリップする方法に大別されます。
どちらの方法の場合でもそれぞれ専用の器具が販売されていますが、基本的に水出しコーヒー用の器具は複数杯分を一括でドリップする前提となっていて、何人か、もしくは何回かに分けて水出しコーヒーを飲む場合は問題は無いのですが、1杯だけ水出しコーヒーを飲みたい、という場合にはあまり向いていません。また、どちらの方法にしても、水出しコーヒーのドリップにはそれなりに時間がかかる点も気がかりです。
少し前ふいに何となく、水出しコーヒーをちょっと飲みたくなった際に、1杯だけで良いんだよなあ〜と思っていたところ、エアロプレスを使えば時間をかけずに、かつ1杯分だけ水出しコーヒーをドリップできるのでは?と思いついたので、それで実際に美味しく水出しコーヒーをドリップする事ができるか試してみることにしました。
エアロプレスで水出しコーヒーをドリップする
ということで、今回の主役はエアロプレスです。最近は朝に余裕があって、じっくりハンドドリップしたコーヒーを飲めるので、利用頻度がめっきり減っていました。あんまり使わなくなるなら破棄しようかと考えていましたが、まだまだ利用価値がありそうで何よりです。
久しぶりの登場。
水出しコーヒーをドリップするにあたって、まず水をキッチリ冷やしておきます。冷やすのはドリップした後でも良いかなと思ったのですが、ドリップしてからコーヒーを”待て”させられるのは嫌なので、事前に冷やすことにします。こういうときにペットボトルの水とか冷蔵庫にあると便利かもしれませんね。
コーヒー豆は、中深煎りのモカを13g使用します。コーヒー粉はなるべく細挽きに。みるっこで一番細い目を使用してコーヒー豆を挽いておきます。
コーヒー豆は味が出るようになるべく細く挽いておきます。
エアロプレスでのドリップについては、ペーパーフィルターがないので専用のステンレスフィルターを使用します(ステンレスフィルターのレビューはこちら)。コーヒー粉をエアロプレスに詰め込んで、よく冷やした水を注いだら、浸けおきの意味も込めて、1分ほどかけてよく撹拌したら、ゆっくりと圧をかけてドリップしていきます。ちなみに水の量は、粉への吸収を加味したうえで150mlとしました。
エアロプレス用のステンレスフィルターは、メッシュが微細で向こう側は見えません。
挽いた粉をエアロプレスに入れて、冷やした水をin。よーくかき混ぜます。
いざ圧をかけてみると、少しの力ではまったく下がらず。体重をかけつつ、かなり力を込めながら1分ほどかけてようやく全量をドリップすることが出来ました。自分はステンレスタンブラーをサーバーにしてドリップしましたが、これがガラスとか陶器だと圧が強すぎて割れそうな気がしました。
エアロプレスでドリップした水出しコーヒー。色の濃さは十分に見えます。
ドリップできたら、グビリと一口。うん、結構ちゃんと味は出ています。ただ、水出し独特の風味は抑えめで、ちょっと水っぽさが残ります。モカの風味もほんのり感じられつつ。冷たさはまあまあ、水を冷蔵庫から出してから写真とか撮っていたので、少し外におきすぎたかもしれません。これは単純にミス。
また、ステンレスフィルターだったので、微粉の混入が少し気になるかなと思っていましたが、微粉は全然含まれていませんでした。
感想・考察
実は数年前にもエアロプレスで水出しコーヒーをドリップしてみたことがあるのですが、すっかりどんな感じだったか忘れてしまったので、今回また思いついたついでに改めて試してみた次第です。まあ、当時の感想見返してみたら今回と大体一緒のこと書いていましたが・・・。あまり進歩がないようです。
今回は中深煎りくらいのコーヒー豆を使いましたが、やはり結構あっさり目に仕上がるので、濃いめの水出しコーヒーを飲みたいのであれば、もっと深煎りのコーヒー豆を使うと味がよりハッキリして良いかなと思います。逆にこれ以上浅煎りになると、コーヒー感が薄すぎるかなと思います。
特に問題無く、当初の希望通り1杯だけ水出しコーヒーが飲みたい、という場合にエアロプレスでの水出しはそれなりに有効だと思います。ただ、記事中にも書きましたが、ドリップ時に圧をかける際、やたら力が必要になるので、土台がちゃんとしているところで、背の低い、頑丈な素材をサーバーにしてドリップすることをおすすめします。お湯ではなく水、かつメッシュの細かいステンレスフィルターで、コーヒー粉が細挽きというところでドリップにパワーが必要になったのかと思います。それとも私の筋肉が衰えたか・・・。
これのためにわざわざエアロプレスを購入してまで試す価値はないと思いますが、エアロプレスが手元にある方は気が向いたら試してみてください。