使用する水を変えると、コーヒーの味に変化はあるのか その4

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  •  コーヒーの抽出
  •  水とコーヒーと味わい

浄水

キッチンで使用している浄水器の交換時期だったので、ついでに思いついた事をやってみたいと思います。

はじめに

前回までの水の違いによるコーヒーの味の違いの検証では、水の硬度に着目して水出しコーヒーの飲み比べをしていましたが、今回はもっと身近な、浄水器を通した水道水(浄水)と通していない水道水の比較を行います。なんだか視野が狭まっていて、この基本的な部分を抑えられていませんでした。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:コスタリカ エルバス イエローハニー
  • 焙煎度:イタリアンローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
  • ドリッパー:カリタ ロト101(陶器)
  • コーヒーポット:ユキワ M-5
  • フィルター:カリタ カリタ コーヒーフィルター101(ホワイト)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:約94℃
  • 抽出量:120cc

浄水器について

まず、水道水を浄水にする浄水器についてです。今回はクリンスイのMDC01SWという蛇口に装着するタイプのものを使用します。この浄水器によって除去できる物質の一覧はクリンスイの公式HPを参照してください。

浄水器 MDC01SW クリンスイ

15種類の物質除去機能があるそうです。ピンぼけ。

この浄水器の新品を開封して取り付け、1分ほど水を出してなんとなく慣らした気になったら、準備完了です。それにしても浄水器を取り替えると浄水の勢いが良くなるのでなんか気持ちが良いですね。

コーヒーを淹れる

浄水器の準備ができたので、コーヒーを淹れます。・・・の前に、水道水と浄水もちょっと見てみましょう。

水道水

こちらは水道水。

浄水

こっちは浄水。気泡が見られます。

水道水と浄水の比較

両方の写真を一枚にしてみました。左が水道水、右が浄水。なんとなく浄水のほうがクリアに見える気がします。

後は両方沸かして、コーヒーを淹れます。

コーヒーを飲み比べる

飲み比べます。水道水の方を飲むと、まず苦い。今回はイタリアンローストと大分深煎りのコーヒー豆だったので、苦い。酸味はなく、甘みはある。ボディも強い。なんとなく掴んで、次に浄水で淹れたコーヒー。こちらは、やっぱり苦く、甘く、強い。うーん、良く分からないなあと思いつつ、飲み比べる。分かったのは、水道水で淹れたコーヒーのほうが苦く感じたということと、クリアさに欠けるというか、ちょっと余分に香りを感じるという点です。水道水で淹れたものを飲んだ後に浄水で淹れたものを飲むと、飲み口がスッキリしてクリアに感じられます。

水道水と浄水で淹れたコーヒーの色の比較

左が水道水で入れたコーヒー、右が浄水で淹れたコーヒー。見た目は変わりません。

今回の結果

今回の結果をまとめると、以下のようになります。

  • 水道水には、コーヒーを楽しむ上で不必要な成分が含まれている可能性がある

考察・感想

水道水で淹れたコーヒーのほうが苦く感じたという点については、もしかしたらコーヒーの淹れ方のせいかもしれません。なるべく、コーヒー豆の量、蒸らしのお湯の量、抽出にかける時間、抽出量は同じになるようにしていますが、完全に一致させることは不可能です。ただ、浄水器によって取り除かれる物質の一覧に目を通すと、味に変化を与えそうなものも多いので、もしかしたら・・・という気にもなります。これについては少々自信がありません。

ただ、香りというかボディというか、口当たり、口に含んだときに感じるものが、水道水で淹れたものと浄水で淹れたものでは異なり、これはそれなりに水による影響を受けているのではないかと考えています。コーヒーの味わいを大きく損なったり、変質させるものではありませんが、邪魔にはなるでしょう。ただ、その邪魔なものを例える言葉が見つかりませんでした。

言葉は見つかりませんが、理由にはなんとなく思い巡らせる事はできます。パッと思いつくのは、水道水に含まれている塩素です。塩素は水道水に含まれる有害な物質や成分を殺菌して無害化するために、必ず水道水に含まれていて、沸騰させるとある程度除去させることが出来ますが、最低でも10分以上は沸騰させないと除去仕切ることは出来ないようです。基本的に沸騰後すぐにコーヒーの抽出作業に入るので、今回の場合は塩素は除去しきれていなかったことになるかと思います。そうなると、塩素を含んだお湯でコーヒーを淹れたということになるので、味や風味に影響があってもおかしくはないでしょう。 これに対して浄水は、浄水器で全てかどうかは分かりませんが塩素は除去されているので、水道水ほど塩素の影響を受けることはありません。

もう一つ考えつくのが、水道管自体の成分、つまりは鉄分です。私の住んでいる家はそれなりの築年数があるので、水道管も古くなってサビ等も多くなっているでしょう。水道水はダイレクトにその影響を受けるので、味に違いがあってもおかしくはありません。今回使用した浄水器は鉄分の除去も出来るようなので、こちらについても軽減出来ているかと思います。

・・・と、ここまで書くと、やっぱり水道水で淹れたコーヒーが苦く感じたのは気のせいでは無かったように思えてきました。少なくとも状況的には、両者の水で淹れたコーヒーの味に違いがでるのは不思議な事では無いと思うので、そうなるとやっぱり水道水は余計な成分が多く含まれていて、コーヒーを淹れるために利用するのには向いていないと言っても良いように思います。

さいごに

寒いので普通にホットコーヒーを淹れて飲み比べましたが、これまで同様に浸漬法の水出しコーヒーで抽出して比較することも行ってみたほうが、より違いが分かるかもしれません。塩素やら、古びた水道管の事を書いた後にそれを実行するのは少々気が引けますが・・・。

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