自宅でコーヒー豆を自家焙煎する その1

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コーヒー豆焙煎

家飲みコーヒーを一つステップアップして、自宅での焙煎に挑戦したいと思います。

はじめに

半年くらい前に、今年中には焙煎もしてみたいなーなんてことを書いた覚えがあり、そろそろ今年も終わりそうでちょっと自家焙煎する必要も出てきたので、いい機会だと思いコーヒー豆の焙煎を行うことにしました。わくわくします。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:ブラジル
  • 焙煎器:新越ワークス ステンレス 炒り網 16cm

焙煎準備

今回は初の自家焙煎ということで、リーズナブルな手網での焙煎を行います。使用するコーヒー豆は、コーヒー豆屋さんに生豆で買ったら安くなる?と聞いたら、生豆でも値段は一緒と言われてしまったので、仕方なく輸入食品店で1kg1200円で売られていたブラジルの豆を使用します。

ブラジル生豆

袋を開くと青臭いような土臭いような匂い。コーヒー豆の専門店ではよく店先に生豆が陳列されていますが、匂いは気にしたことがありませんでした。良い匂いではないですね。

とりあえず袋から大きい皿に取り出して、ハンドピックで欠点豆を取り除きます。生豆のハンドピックは初めてなので、とりあえずググりつつ欠点豆をちまちまと選り分けていきます。これが意外と大変で、全部見るのに1時間ぐらいかかったかもしれません。そしてでてきた欠点豆はおよそ97g。

欠点豆

これだけを1kgから探すのも結構たいへんです。

欠点豆

見つかったものは、貝殻のようなもの、歪な形のもの、欠けてしまっているもの、青カビが発生しているもの、虫食いあとがあるものなど。欠けたり虫喰っている部分に青カビが生えている、というパターンが多く見られた気がします。赤っぽいのはよくわからなかったので、取り除きませんでした。

手網

今回使用する手網。取っ手までステンレスなのが好きなのでこれにしました。

手網にコーヒー豆を入れる

これにハンドピック後の100gのコーヒー豆を入れて焙煎を行います。上の写真は100gのコーヒー豆を入れたところ。結構少ないように思いますが果たして。

コーヒー豆を焙煎する

準備ができました。あとはコンロを中火にして、その15cm程度上に手網が来るようにして、焙煎開始です。

焙煎中は様子を見ながら前後に揺さぶる。事前に調べた内容では、10分程度で1ハゼ、1回目の”パチパチ”が鳴り始めるとのことでしたが、なんだか3分くらいでパチパチ言い始める。手網の中では、もうすでにちょっと黒い豆があるような気がしました。が、このときは蓋を明けてちゃんとチェックせずにそのまま焙煎を続けました。

徐々に全体的にパチパチ言い始めて、もうステンレスの蓋越しに見ても結構黒くなってきた感じがしました。が、2ハゼ目くらいでシティローストくらいの入具合らしいからまだ大丈夫だろうと思ってまだ確認をしませんでした。で、2ハゼ目が来たかなーと思ったくらいで蓋を開けてみると、かなり焼けてる。すぐに火を止めて、ザルに上げて扇風機の前で冷やします。

煎りすぎたコーヒー豆

焙煎具合はまばらで、もうイタリアンくらいの黒さの部分も。油でテカテカです。

やっちまった感がだいぶ有りました。20分程度を見積もっていたのですが、おそらく10分程度でここまで焙煎しました。つまりは火が強すぎたか、火からの距離が近かったかが原因でしょう。2回焙煎する予定だったので、次はその点に注意してリトライです。と、ここで一つ気づいたことが。

焙煎前と焙煎後のコーヒー豆の大きさの違い

自分で焙煎してみるまで全然気にしていなかったのですが、焙煎するとコーヒー豆の大きさがだいぶ大きくなります。

もう100gを手網に投入し、再度焙煎します。今度は1回目よりも気持ち火を弱めて、気持ち火から遠ざけます。そして、焙煎具合がまばらだったことも考慮して、ひたすら前後左右に動かし続ける。すると、前回のようにすぐにパチパチと音がすることもなく、明らかな焙煎のムラも見られず、10分程度かけて1ハゼ目が来ました。今回は浅煎りめで焙煎するつもりだったので、1ハゼが終わって少ししたら火から下ろして冷却します。

浅煎りのコーヒー豆

今回は焼きすぎるということもなく、きれいな感じで焼けました。が、焙煎ムラは結構ある感じです。

コーヒーを焙煎した後のガスコンロ

そして、2回焙煎した後のコンロはこんな感じです。へばりついているわけではないので、五徳の温度が下がったら取り外して、掃除機で吸ってしまうのが良いと思います。

浅煎り、深入りの瓶詰めコーヒー豆

焙煎したものは瓶に詰めます。焙煎したら飲むぞ!と行きたいところなのですが、個人的に焙煎したてのコーヒー豆は焙煎臭と言うか、個性を感じ取るのには邪魔な要素があるので好みではありません。なので、また来週飲み比べを行いたいと思います。

今回の結果

今回の結果をまとめると、以下のようになります。

  • コーヒー豆の手網焙煎は、じっくり、よく混ぜて行う

考察・感想

初めての焙煎で上手くいかなかった部分も多くありますが、ある程度コツも掴めたので良しとします。

また、発見もいろいろ有りました。コーヒーの生豆の匂い、欠点豆、焙煎後のコーヒー豆の膨らみなど、焙煎に挑戦する事で初めて体験することの出来るコーヒー体験があり、もっとコーヒーの事を知りたい、とか刺激がほしい方には是非コーヒー豆の自家焙煎をしてみてほしいと思いました。

ただ、難点というか考慮すべきこともありまして、部屋の中がモクモクと煙で充満する恐れがあります。1回目は結構深煎りにしてしまったせいか、焙煎して、扇風機で冷やしている最中にふと顔をあげると、部屋に煙が充満していました。すぐに窓を開けて、換気扇をさらにフル回転させて煙は除去しましたが、火災報知器など作動する場合もあるかもしれないので、注意が必要です。私の家のは作動しませんでしたが(ちょっと怖い)。また、当たり前ですがしばらくコーヒーの焙煎臭に部屋が包まれます。焼いたコーヒーの甘い匂いは好きなので私は別に構いませんが。

といった感じで、集合住宅や賃貸の人には少々やりづらいのが難点です。焙煎については、基本はよく言われている1ハゼ、2ハゼを目安に焙煎すればおおよそ好みの焙煎度にすることが可能かと思いますが、いかにムラなく焙煎するかが難しいところです。今回使用した手網では、100gのコーヒー豆を入れた時点では空間にだいぶ余裕がありましたが、上下左右にシャカシャカふってもムラなく焙煎することができませんでした。ここで頭をよぎるのが、コーヒー豆の販売店でよく使用されているぐるぐる回る焙煎機です。あれも完璧には焙煎できませんが、今回手網で行ったものに比べればムラも少なく焙煎できるでしょう。そう考えると、もっとコーヒー豆を少なくするか、大きい手網で行うなど、コーヒー豆に対して結構余分に空間を用意しておく必要があるのかもしれません。そして、常に動かし続けることも。

まだコーヒーの焙煎道?は始まったばかりなのであれこれ考えるのはこの辺にしておきたいと思いますが、コツは概ね掴めたように思います。タブン。

さいごに

コーヒー豆の焙煎は楽しめそうですが、豊富な種類の生豆を安く手に入れるのは難しそうなのが難点です。焙煎してくれるお店で同じ値段で生豆を買うのもなんだか微妙ですし。ネットで買うのも・・・うーん。

今回使用したもの

新越ワークス ステンレス 炒り網 16cm

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