キャンプのコーヒーもバッチリ?メスティンでコーヒー豆を焙煎する

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みんな大好きメスティン

キャンプをやる人なら誰でも”メスティン”を知ってると思います。いや、メスティンの料理本とか出てるくらいなので、やらない人でも知ってる人は多いでしょうか。メスティンを一口で言うと”どんな料理にも使えるアルミの飯盒”といったところですが、冬になって出番がめっきり出番がなくなったメスティンを見てふと、料理じゃなくてコーヒー豆の焙煎にも使えるじゃないかと思いつきました。

最近コーヒー豆の焙煎をあまりしておらず、全然コーヒー生豆の消費が進んでいないので、在庫消化がてら、自宅のコンロを使ってメスティンでコーヒー生豆の焙煎を行ってみたいと思います。

メスティンでコーヒー豆を焙煎する

焙煎に使うのは、通常サイズのメスティン。メスティンは類似品が多く出ていますが、トランギア純正のメスティンを利用します。コーヒー豆は、2年くらい前にキロ単位で購入してから未だに焙煎しきれていない、ブラジルのスペシャルティコーヒー豆を使用します。

trangia(トランギア) メスティン TR-210 【日本正規品】

メスティンはそれほど底面積が広くないので、一度に焙煎するコーヒー豆の量は少なめに。少しずつ入れていって、底がぎりぎり見えなくならないくらいの量、重さで言うと約60gとしました。

コーヒー生豆が入ったメスティン

60gのコーヒー生豆を入れたメスティン。ちなみにハンドルカバーは自作です。

フタをして、中火にしたガスコンロで炙っていきます。メスティンはアルミ製のため熱伝導率が高く、すぐにフタまでアツアツになるので取り回しに注意が必要です。

コンロの火にかけられたメスティン

火から離れていても、少し炙ればすぐフタまで熱くなります。

シャカシャカ・・・いや、ジャカジャカと絶え間なく、前後左右に降っていきます。コーヒー豆が直に火に触れないので、火との距離は近めに。アルミに硬いコーヒー豆がぶつかるので、手網で焙煎するよりもうるさいのが難点でしょうか。またハンドルが短いため、熱いと言うほどではありませんが、火の熱が近くに感じられます。

3分くらい経つと、徐々に甘い香りが漂ってきました。甘い香りに包まれつつ、とりあえず10分焙煎したら、フタを開けて様子を見てみます。

メスティンで10分焙煎したコーヒー豆

10分焙煎したコーヒー豆。均等に色がついているのがわかります。

やはりフタをしているので、行き場のないチャフが溜まってしまっていましたが、丁寧に取り除いている時間ももったいないので、再度フタをして焙煎を続行します。更に5分焙煎して、もう一度確認します。

メスティンで15分焙煎したコーヒー豆

15分焙煎したコーヒー豆。良い具合に色付いてきました。

このあたりからフタの隙間から煙が上がってきますが、まだ物足りないので更に追加で5分焙煎します。

メスティンで20分焙煎したコーヒー豆

焙煎開始から20分経過したコーヒー豆。美味しく飲める具合になったんじゃないでしょうか。

良い感じになったので、火から下ろしてザルに開けて冷まします。チャフがほぼ残っている状態なので、篩ったり吹き飛ばしたりして取り除いたら焙煎工程の完了です。

メスティンで焙煎したコーヒー豆

メスティンで焙煎したコーヒー豆。なかなか良い感じに焙煎できたんじゃないでしょうか。

冷めたら瓶に詰めて、作業終了です。

感想・考察

思いつきでやってみましたが、なかなかキレイに焙煎できたので満足です。やはり熱伝導率の高いアルミだと均等に熱が行き渡って、キレイに焙煎できるのでしょうか。というか、ホットサンドメーカーで焙煎したときもキレイに焙煎できたことを考えると、直接火にかけず、密閉した器具で熱風焙煎のような形で焙煎するのがベストじゃないかなと思います。

メスティンで焙煎するにあたって、キレイに焙煎できるというメリットはありますが、いくつか気になる点もありました。文中でも書きましたが、まず音がうるさい点。ジャカジャカとうるさくて、賃貸の壁の薄い部屋でやるには向いていないでしょう。まあ、キッチンで壁が薄いのが気になる部屋はあんまりないと思いますが・・・。また、ハンドルが短いので、注意してメスティンを振る必要があります。気をつけていれば何も問題ありませんが、気をつけないとヤケドするかもしれません。

また、手網で直火焙煎するよりも、焙煎に時間がかかる点でしょうか。まあただこれは、キレイに焙煎できることとトレードオフの関係なように思えるので、ある種必然なのかもしれません。その他に、ニオイ移りが少し心配だったのですが、水ですすいだだけでも匂いは全く無くなったので、ただの杞憂に終わりました。

メスティンというとキャンプで利用する場合がほとんどだと思います。今回は家庭用のガスコンロで焙煎したので、火も安定してキレイに焙煎できましたが、キャンプで同じ様に上手くいく保証は無いので注意です。キャンプでもガスコンロを使えばそれなりだと思いますが、焚き火での焙煎は難しいかもしれないですね。メスティンも煤だらけになりそうですし。炭火は・・・忍耐力との勝負になるでしょうか。

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