ほっとくだけで簡単。電子レンジのオーブンでコーヒー豆を焙煎する
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一番手軽なところを見落としてた話
家にあるものを使って色々とコーヒー豆の焙煎を試してきましたが、最近は火を使った焙煎方法ばかり試していました。焙煎というと火を使って行うものだとつい視界が狭くなってしまっていましたが、今日ふと、コンロの火以外に電子レンジのオーブンという熱源が家にあることに気が付きました。
普段オーブンを使った料理は作らないので完全に頭にありませんでしたが、買ってきたパンを焼き直すために久しぶりにオーブンを使ったことで、もしやコレでコーヒー豆を焙煎できるんじゃ?と思い立ったわけです。いやー、灯台下暗しってやつですね。
オーブンは直火のように直接炙るというよりじんわり熱を与えるタイプの熱源ですし、温度もコーヒー豆を焙煎できるくらいには上げられます。意外とコーヒー豆の焙煎には理想的な道具なんじゃないでしょうか。早速、オーブンの実力を試してみたいと思います。
オーブンにコーヒー生豆を突っ込む
我が家の電子レンジは安物ですがターンテーブルがついていないタイプで、オーブンを使用するためには専用の角皿を使用します。角皿にアルミホイルを敷いて、そこにコーヒー豆をドサーッと投入。お皿が大きいので、平に均してざっと150gほど入りました。
重なるところが無いように、コーヒー生豆はなるべく均しておきます。
次に、オーブンを予熱します。最大250℃まで温度が設定できるので、最大の250℃にして予熱しておきます。
予熱中。何も入れて無くてもちょっと焦げ臭いニオイがします。
予熱が終わったら、電子レンジにコーヒー豆を乗せた角皿を入れてタイマーを20分にあわせ、250℃で焙煎開始です。
オーブンでコーヒー豆を焙煎する
電子レンジの天井についているオーブンの熱源が真っ赤になって、コーヒー生豆に熱が加わります。すぐに変化はありませんでしたが、5分しないくらいで、コーヒー豆が熱されたときの甘い香りが漂ってきました。
5分くらい経った時点の様子。ドア越しだから色はよく分かりませんが、ほとんど変わっていないように見えます。
更に5分が経って10分くらい経とうとした頃には、ほんのり色が変わってきました。
さっきよりも豆の影が濃くなった感じです。
更に5分ほど経つと、コーヒー豆独自の香ばしくて甘い焙煎香が全力でオーブンから漂ってきました。
15分経過した時点の様子。明らかにさっきよりもコーヒー豆の色が濃くなっています。
電子レンジのドア越しだと焙煎具合がハッキリとわからないので、一旦取り出してみます。ミトンをつけて取り出しましたが、想像以上に熱くなっていて持ってられなかったので、ほんの一瞬取り出して写真をパシャリ。すぐに戻して更に焙煎します。
15分経過時点。まだら模様に見えますが、薄皮が燃えずに残っているせいです。熱すぎて持ってられなかったので、写真がブレブレなのはご愛嬌。
ちょっと焙煎が浅い感じがしたので、タイマーの残り5分も焙煎を続けます。プチプチと控えめのハゼ音を聞きつつ、20分オーブンでコーヒー豆を焙煎したら、角皿ごと取り出して焙煎終了です。
オーブンで20分焙煎したコーヒー豆。想像よりキレイにしっかり焙煎出来ているように見えます。
熱々のコーヒー豆をいくつかピックアップして、よく見てみましょう。
適当に何粒か取り出して、砕いたりしてみました。表面だけでなく中までちゃんと火が通っているように見えます。
考察・感想
これは勝利ではないでしょうか。また勝ってしまった感じです。まあ、改めて今回焙煎したコーヒー豆全体を眺めてみると、すごくキレイに焙煎できたとまではいえませんが、自宅で気兼ねなくコーヒー豆の焙煎をするという趣旨だったら概ね良い結果になったと思います。なんといっても焙煎中は一切コーヒー豆の面倒を見なくてもいいのは良いと思います。
また、パッと見た感じキレイに焙煎できていない理由は、角皿の中央と端っこの方で焙煎具合にムラができているせいのように見えたので、私が使っている電子レンジのオーブンよりも性能の良い、全体を均一に熱することができるオーブンを使うか、一度に焙煎するコーヒー豆の量を減らしてあげれば解決すると思います。もしくは熱源と距離がとれるタイプのオーブンを使用するとか。
オーブンでキレイに焙煎できるかは熱源との距離も関係して来ると思います。天井の熱源から距離が遠いほうが広い範囲にじっくり熱が加わって、よりキレイに焙煎できると思います。なので、電子レンジやオーブンの種類によっては天井と庫内の床の距離が近く、焙煎に向かないものもあるかもしれません(オーブンで焙煎しようとする人なんていないと思いますが)。ちなみに、ターンテーブル式の電子レンジの場合、オーブンのときはテーブルは回るんでしょうか?もしオーブン中に回るのであれば、ターンテーブル付きの電子レンジのオーブン機能が最強かもしれませんね。
オーブン焙煎に悪いところがあるとするならば、直火焙煎と違って薄皮が燃えてくれないので、焙煎終了後の冷却の際、風で舞う薄皮でキッチンが大変なことになることでしょうか。今回はいつもよりコーヒー豆の量も多かったので、それはもう酷いことになりました。ここを何とかするか、許容できるのであれば、チャレンジする価値があると思います。
オーブン機能付きの電子レンジなら普通の家庭においてあるでしょうし、特別な準備もいらず、手軽にコーヒー豆を焙煎できるので、コーヒー生豆を手にする機会があったらぜひ一度試してみてください。
自分も毎週末オーブンで焙煎してます。
チャフ対策も兼ねて水洗いと吸水(10〜15分)した豆を260度で18〜20分程でシティローストに仕上がります。洗った後の豆はタオル等で水分を出来るだけ除きますがそんなに神経質に気にしません。オーブンで水分は飛びます。1ハゼまで毎回5〜6分です。
あと焼きムラを防ぐ為に3分毎に豆を取り出して掻き混ぜます。従って放ったらかしでは全く無いのですが、タイマーがあればそんなに苦ではありません。
焙煎前の水洗いと吸水は好みが分かれる所でしょうけど豆によってはとんでもなく汚れている場合があり、泥水の様な汚水が出る事もあるので自分は毎回洗ってます。吸水は豆がふっくらして良い仕上がりになります。オーブンで比較的高温で短時間に水分を飛ばす事で可能なんだと思います。
良く豆を洗うと味も香りも落ちると言われますが、直火焙煎に比べるとオーブン焙煎自体マイルドな仕上がりになるので洗う事でさらに雑味が除かれてスッキリした本来の豆の旨さが引き立つ様な気がしてます。
その他の利点として洗うとチャフが取れます。吸水中にチャフが浮いてきます(当然取り除く)。焙煎後ザルに開けて外で強制冷却するのですが、チャフの出が極端に少なくなり掃除等も楽になります。
コメントありがとうございます!
こだわりを持って焙煎されてるんですね。吸水させてから、といったような手法は持ち合わせていなかった方法論だったので、参考にさせて頂きます。