コンロの魚焼きグリルでコーヒー豆の焙煎に挑戦する
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コーヒー豆を包んで焼けばきれいに焼ける?
前回のホットサンドメーカー焙煎では想像以上にキレイにコーヒー豆を焙煎することが出来ました。この結果を受けて一つ仮説として挙げたのが、閉じた容器等に外部から熱を加えて内部の温度を上げて焙煎すればキレイに焙煎できるのではないか?という説です。直接火で炙るのではなく、熱気で焙煎するイメージです。
これを検証するにあたって、まず熱伝導率の高い素材が必要だと思い、パッと思いついたのがアルミホイル。それでコーヒー生豆を包んで焼く・・・というところでイメージしたのは、魚のホイル包み焼きです。具体的に言うと鮭のちゃんちゃん焼き。要は、コーヒー生豆をアルミホイルで覆って、魚焼きグリルで焼いてしまおう、ということです。
ということで今回は、コンロについている魚焼きグリルを使ってコーヒー生豆のホイル包み焼きを作りに挑戦していきたいと思います。
コーヒー生豆をアルミホイルで包む
まずは魚焼きグリルで焼くための下準備ですが、ただアルミホイルでコーヒー生豆を包んでやるだけ。すごく単純です。
まず、アルミホイルで皿を作ってコーヒー生豆を投入します。量は60gとしました。
もう一つアルミホイルで蓋を作って、上からかぶせます。
フタをするような形ではなく、もっとしっかり包んでも良かったのですが、焙煎できるようが少なくなるのと途中の焼き加減のチェックが煩雑になりそうだったので、最低限閉じた空間ができる形に落とし込みました。
魚焼きグリルでコーヒー豆を焙煎する
アルミホイルで包んだコーヒー生豆を魚焼きグリルに乗せます。ちなみに魚焼きグリルは片面(上火)の水なしタイプ。
焙煎準備完了。
扉を閉めて、コンロを点火。とりあえず中火くらいの火加減でスタート。一度、5分ほど経った時点で様子を見ます。
火を入れてから5分経過したところ。見た目はほとんど変化がありません。
これは流石に想定外の火の通りの遅さだったので、少し火加減を強めにしてから、更に5分焙煎します。
焙煎開始から10分が過ぎた頃の様子。外側の部分だけ、色が変わってきています。
まだまだ火加減が弱いようなので、火力を最大にして更に焙煎していきます。
15分経過時点。中心はようやく色が変わってきたところですが、外側はもう黒くなっているところもあります。
20分経過時点の様子。中心もほんのり焼けていますが、外側との焙煎具合の差は歴然です。
これ以上やっても無駄なので、魚焼きグリル焙煎はここで終了。コーヒー豆はまだ焼けていない部分が大半でまだ焙煎できる状態だったので、焦げた外側の部分だけ取り除いて、ホットサンドメーカーでキレイに焙煎し直しました。
考察・感想
結果はダメダメでしたが、ちょっとだけ光明は見えた気がします。写真を見ての通り、外側と中心の火の通り具合の違いが顕著でしたが、これは魚焼きグリルの火の位置が原因です。「コ」の字を描くように火の出口が上部についているので、そこに近い部分だけが自ずと早く焼けてしまいました。ただ、中心の焙煎が全く進まないということもなく、時間の経過で中心も徐々に焙煎が進んだところを見ると、火に近くなくても焙煎することができていたことが分かります。
ということは、コンロの火が仮に「コ」の字ではなく上部全面にあった場合、全面が真っ黒焦げになったでしょうし、全面にあってもホイルともっと離れていれば、時間はかかりますが全体が均一にジワジワと焙煎されたはずです。つまり、程よい距離でアルミホイル全面に均等に熱が加われば、キレイに焙煎できた可能性はあったと推察します。もしくは、魚焼きグリルの中でシャカシャカとかき混ぜることが出来たのなら・・・。
逆に言うと、魚焼きグリルではコーヒー豆の焙煎は難しいということかもしれません。性能の良いやつなら分かりませんが。というか、魚焼きグリルで焙煎しようと思う人がそもそもいないと思いますが・・・。火が均一に加えられるのなら、程よい距離からじっくりと、それができないのなら、コーヒー豆側を動かして全体に火がキレイに通るようにする。どちらかを最低限満たさないと、きれいなコーヒー豆の焙煎は難しそうです。もちろん一番良いのは、均一に火を加えつつ、コーヒー豆を動かし続けることかと思います。最終的には時間と要所要所の火加減の調節も、でしょうか。ここまでくると一般的な自家焙煎ではなかなか厳しそうですね。
失敗でしたが、おかげでまた余計なアイデアを思いつきました。こんなにアレコレ自家焙煎についてやるつもりはなかったのですが、ネタが湧いてきちゃうから仕方ありません。次も楽しくなりそうです。
小さめのグリルパン使って、頻繁に開閉して、しっかりかき混ぜれば、魚焼きグリルでもキレイに焙煎できます。
コメントありがとうございます!
グリルパンもよさそうですね〜。ただどちらかというと今回の趣旨よりも、以前試したホットサンドメーカーのほうが近いかもしれませんね。