ウイスキー樽でエイジングした、”バレルエイジドコーヒー”を飲む

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”バレルエイジドコーヒー”を知る

手持ち無沙汰なときや寝る前にニュースアプリを一通り眺めるのですが、コーヒーに関する記事に目を通すことが多いせいかしっかりユーザーデータを抑えられているようで、最近は結構コーヒーに関する情報が探さなくても向こうから手元に流れて来るようになりました。まあただ、個人的に真新しい情報は少なく、役に立つのは一握りの新製品の情報程度なのですが。

いつものようにニュースアプリを流し見していると、とある会社が”バレルエイジドコーヒー”なる商品の販売を開始したという記事が目に入りました。見慣れない単語だったので記事を見てみると、バレルエイジドコーヒーとは使用後のウイスキー樽でコーヒー生豆を保管して、樽に残った香りをあえてコーヒー生豆に移したものだそう。歳がバレるという意味じゃないみたいです。コーヒーのエイジングという概念は知っていましたが、麻袋に入れて保管するだけだと思っていたので、ウイスキー樽に保存するとはまた面白いじゃありませんか。しかも、独特の香りを持つようになるとのことなので、もう試してみたくてしょうがなくなりました。

ネットで調べてみると、実際にニュースアプリで見た記事の会社とは違いますが、猿田彦珈琲でバレルエイジドコーヒーの取り扱いがあるようなので、即購入しました。それが届いたので、早速飲んでみたいと思います。

猿田彦珈琲のバレルエイジドコーヒーを飲む

今回猿田彦珈琲で購入したのは、エチオピアのイルガチェフェ・コンガ・ナチュラルのバレルエイジドコーヒー。焙煎度は深煎りです。

猿田彦珈琲 バレルエイジドコーヒー パッケージ

パッケージ。和風ですね。チャック付きパッケージは保管しやすくて助かります。

猿田彦珈琲 バレルエイジドコーヒー 中身

開封。深煎りとは書いてありましたが、ここまでガッツリ深煎りとは想定外。

浅煎りのエチオピアコーヒーの場合、パッケージを開けたときに華やかな香りがしっかりしますが、こちらは深煎りだからか華やかさは控えめで、焙煎香や油っぽい香りが感じられます。通販で焙煎したコーヒー豆を購入することは滅多に無いのですが、香り的にちゃんと焙煎したてを送ってくれるようで有り難いですね。

お次はドリップです。中挽きで挽いて、V60ドリッパーでハンドドリップしていきます。コーヒー豆と一緒に同梱されていた美味しいコーヒーのドリップ方法について書かれた案内の紙には、12gのコーヒー豆で180ml抽出するのがオススメとのこと。なるほど・・・。まあそれは置いといて、13gで130mlのコーヒーを抽出していきます。

中挽きに挽くと、なるほど、コーヒーの焙煎香とも、コーヒー豆の持つ香りとも違った独特な香りが感じられる気がします。

ハンドドリップしたバレルエイジドコーヒー

ドリップしたバレルエイジドコーヒー。

飲もうと鼻を近づけると、樽っぽさが香ります。一口グビリ。まず一瞬杏仁豆腐っぽさがあって、ほんのりとエチオピアコーヒーらしい華やかな香りが来て、次に焙煎によるしっかりした苦味が口の中に広がって、飲み終えて最後に甘いウイスキーのような独特な風味が残ります。多分最後のこれですね。この風味がバレルエイジドコーヒーの特徴でしょう。

何口か飲む度、少しずつ印象が変わって若干掴みどころに困る気がします。ここ数ヶ月の間、ずっと歯医者で入れた仮止めの詰め物が口の中に入っていて、たまに薬っぽい味が口の中に広がるので、ちゃんとコーヒーの味を確かめるのには懸念があるのが残念です。次の機会があれば、万全を期して楽しめれば良いのですが。

感想・考察

”バレルエイジドコーヒー”という見慣れない単語に飛びついた形で試してみましたが、非常に美味しいコーヒーだったので試して正解だと思いました。ウイスキー樽じゃなくて、ラム酒の樽とかもあったら飲んでみたいですね。ただ、コーヒー豆単体の個性を事前にわかっていないと、実際どこまでウイスキー樽でのエイジングによる影響があるのかは分かりにくい部分もあるので、是非ともバレルエイジドコーヒーじゃない、普通にエイジングした同じ品種のコーヒー豆と比較して飲んでみたいと思いました。

バレルエイジドコーヒーはコーヒー豆がよく吸気するところに着目して生まれたアイデアのようですが、コーヒー豆をあえて強い香りのそばに置いておいて香りをつけてみる、というアイデアは自分も以前考えついたことはありました。ただ私の場合は焙煎後に香りをつける想定でしたが。今回、ウイスキー樽でエイジングすることでコーヒー豆に独特な香りがついて普通のコーヒーとはまた違った美味しさになることは分かったので、他の材料でかつ素早く、コーヒー豆に美味しくなる香りをつける方法が無いか、機会をみつけて探っていければと思います。

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