ORIGAMIドリッパーを使って、2種類のフィルターでコーヒーをドリップしてみる

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新しいドリッパーを買いました

前にネットで見かけて、独特なフォルムに惹かれてそのうち買おう買おうと思っていた”ORIGAMIドリッパー”というコーヒードリッパーを、ふらっと立ち寄ったコーヒー屋さんで偶然見つけたので良い機会だと思い購入しました。ハンドドリップ用のドリッパーを購入するのは結構久しぶりな気がします。

ORIGAMIドリッパーはギザギザのリブが20個ある、文字通り”尖った”見た目のドリッパー。その独特な雰囲気からどんなドリップ体験を提供してくれるのでしょうか。使用感について、レビューしていきたいと思います。

ORIGAMIドリッパーを眺める

ORIGAMIドリッパーは、サイズがS(1〜2人用)とM(2〜4人用)の2種類があり、ハリオのV60ドリッパー用のフィルター(円すい形フィルター)と、カリタのウェーブフィルターに対応している欲張り仕様です。ホルダーが別売りになっていますが、ホルダーがないとサーバーに乗せられないので、基本必須です。見た目も特徴的なのですが、カラーリングが豊富に取り揃えられている点も他のドリッパーとは異なるところです。

今回はSサイズのネイビーカラーのものをホルダーと一緒に購入しました。本体2100円、ホルダー1000円で合計3000円を超えてくるので、ドリッパーとしてはお高い部類です。

ORIGAMIドリッパー

コーヒー屋でさん店頭に並んでいたものを購入したので、箱はついてませんでした。店員さん曰く、割れやすいので取り扱い注意とのこと。

ORIGAMIドリッパーの内部

ドリッパーの内部。トゲトゲした溝は全部で20個ついています。穴は大きな一つ穴タイプ。

ホルダーにセットしたORIGAMIドリッパー

ホルダーにセットするとこんな感じ。かっちりハマるわけではないので、セットすると言うよりは乗せる感じになります。

一つ穴というと気になってくるのが、V60ドリッパーとの穴のサイズの違いです。試しに、V60ドリッパーの一番小さいサイズと重ねてみました。

ORIGAMIドリッパーとV60ドリッパーを重ねたところ

ORIGAMIドリッパーにV60ドリッパーを重ねたところ。透明に見えている部分がV60ドリッパーです。

すっぽりとORIGAMIドリッパーで覆われているのが見て分かる通り、V60ドリッパーのよりも全体的に一回り大きい作りになっています。

前述したとおり、ORIGAMIドリッパーで使用できるフィルターは、カリタのウェーブフィルターと、ハリオを代表とした円すい形のフィルターに対応しています。試しに乾いた状態のものをセットしてみましょう。

ORIGAMIドリッパーにウェーブフィルターをセットしたところ

ウェーブフィルターの一番小さいサイズ(155)をセットしたところ。これに合わせて作られたのが丸わかりなくらい、溝がピッタリとフィルターに一致します。

ORIGAMIドリッパーにV60用ペーパーフィルターをセットしたところ

対してV60ドリッパー用のフィルター。こちらは濡らしてフィットさせてみないとわからないですね。

一通り眺め終えたので、コーヒーのドリップに移ります。

ORIGAMIドリッパーでコーヒーをドリップする

2種類のフィルターを利用できるので、それぞれでコーヒーをドリップして飲み比べてみます。コーヒー豆はグアテマラのスペシャルティコーヒーを13g使用して、約120mlのコーヒーをドリップします。

まずは、ウェーブフィルターを使用してコーヒーをドリップします。お湯の準備ができたらフィルターをセットして、お湯を注いでフィルターを湿らせていきます。するとフィルターがどんどん馴染んでいって・・・。

ORIGAMIドリッパーにウェーブフィルターをセットして濡らしたところ

ウェーブフィルターがぴったりと張り付きました。そして中央に透けて見える穴はやっぱり大きい。

後は挽いたコーヒー粉を投入し、蒸らすためのお湯を注ぎます。ウェーブフィルターは通常、カリタのウェーブドリッパーに使用するもので、ウェーブドリッパーはお湯の抜けが緩やかなのでV60ドリッパーなどに比べてお湯も多少荒く注いでも問題ありませんが、ORIGAMIドリッパーは大きな一つ穴なので、同じノリで注ぐと即、お湯が抜けていきます。一瞬、ウェーブドリッパーのノリでお湯を注ぎそうになったので、注意しながらゆっくりとお湯を落としていきます。

蒸らしを終えたら、ゆっくりお湯を注いでコーヒーをドリップしていきます。グイグイお湯が抜けていくので、詰まる感じもなくスムーズにドリップを終えることができました。

ここで、ちょっと微妙だと思ったのがホルダーとの密着感。ホルダーにドリッパーを乗せているだけなので、ドリッパーとホルダーを片手で同時に持ち上げるためにはホルダーを持たなければいけないのですが、持ち手も無いし、材質的に少しツルツルしているので、少し扱いづらいです。

気を取り直して、V60ドリッパー用の円すい形フィルターを使用してもう一杯コーヒーをドリップします。こちらもドリッパーにセットしてお湯を注ぐと・・・。

ORIGAMIドリッパーにV60用ペーパーフィルターをセットして濡らしたところ

キレイにくっつきました。ギザギザになっている部分の頂点の部分で支えられているので、接地面はだいぶ少なくなっています。

お湯が冷めたら、すぐにコーヒー粉を投入してドリップ。120mlドリップできたら、飲み比べてみます。

まずはウェーブフィルターでドリップしたコーヒー。軽い苦味と酸味のバランスの良い味わい。甘みしっかりで、まったりとした味わいです。ただ、いつもより明らかにコクが足りないと言うか、水っぽい感じがします。クリアーではなく、水っぽい。個人的には軽すぎる気がします。

次に、V60フィルターでドリップしたコーヒー。こちらもやはり、V60ドリッパーを使用してドリップするときよりも薄味に感じますが、ウェーブフィルターほどではなく、水っぽいとまでは思いませんでした。ちゃんとコーヒーしています。

感想・考察

ORIGAMIドリッパー、正直なところ特異さで攻めてる商品だと思っていました。失礼な感じになりますが、想像以上にしっかりした作りをしているかと思います。まあただ、値段を考えたらそうでないと困るのですが・・・。

ウェーブフィルターと円すい形フィルターで味わいに差が出るのは、フィルターの形状によるところが大きいと思います。ウェーブフィルターは円すい形フィルターと比較して底面が広くなっているため、同量のコーヒー粉を投入しても、円すい形フィルターよりもコーヒー粉が高く積上がりません。普通に考えれば、高さが出ないとお湯が流れ出るまでに触れるコーヒー粉の面積も少なくなるので、アッサリ仕上がるのかと思います。

また、V60ドリッパーを使用するときよりも、更にあっさり目のコーヒーにも感じます。まあ、穴の大きさ自体がORIGAMIドリッパーのほうが大きいので不思議ではないですが。今度ちゃんと飲み比べて確かめてみたいと思います。あと、円すい形フィルターがドリッパーの側面にキレイに張り付く様が見ていて心地よいのは、個人的にポイントが高いです。

ちなみにこのORIGAMIドリッパー、店頭か公式サイトじゃないと買えないかと思っていましたが、”TAMAGOドリッパー”という名前でAmazonでも販売されているようです。名前が違うのは、どこぞとのコラボ商品だからとか。ホルダーが公式と違うらしいですが、気になる方はぜひ。

SimpleReal TAMAGO コーヒードリッパー 1~2杯用 セラミック.ホワイト

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