冬に飲みたいコーヒーを考える -マサラコーヒー-
- コーヒーの抽出
- 冬に飲みたいコーヒー
暖かいコーヒーは飲むだけで体が温まってきますが、もっと温かくなれたら良いなあと思ったので、スパイスの効いたコーヒーを作ってみることにしました。
はじめに
スパイスの効いた飲み物ではじめに思いついたのが「チャイ」です。本格的なものは飲んだことがありませんが、既製品のものを飲んだことがあったような気がして、かつ美味しかった気がしたという、かなり曖昧な記憶があります。コーヒーでも同じようなものがあるのでは?と思い、調べてみたら出てきたのが「マサラコーヒー」です。ポ○モンとの関連性はいかに。
マサラコーヒーの作り方を調べてみると、どうやらナツメグ、シナモン、クローブと呼ばれるスパイスと牛乳をコーヒーと混ぜて作るようです。コーヒーに混ぜものをするのは、カフェラテなどを除いてはあまり好きではありませんが、見聞を広めるためにもやってみることにしました。
条件
今回の検証は以下の条件下で行いました。
- 使用したコーヒー豆:ガテマラ パストレス ピーベリー
- 焙煎度:シティローストぐらい
- その他に使用した材料:ナツメグ(0.5g)、シナモン(1g)、クローブ(1g)、牛乳(110ml)
- コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
- ドリッパー:カリタ 101ロトブラウン(陶器)
- フィルター:カリタ 珈琲屋さんのコーヒーフィルター101(白)
- 秤:ハリオ ドリップスケール
- 豆の使用量:20g
- お湯の温度:94℃
- 抽出量:120cc
マサラコーヒーを作る
はじめに、スパイス類を必要量用意します。いくつかのサイトを見比べて、シナモンとクローブを1gずつ、ナツメグを0.5gとしました。ハリオのドリップスケールを使って量り取ろうとしたら、ここで思わぬことが判明。どうやら、最小2gからじゃないと重さを測れないようです。他に秤がないので、シナモンとクローブを交互に少しづつのせていき、2gの表示が出たところでストップ。ここにナツメグを0.5gのせて、スパイスの準備は完了です。
左上がクローブ、右上がシナモン、下がナツメグ。120ccのコーヒーに入れるにしては量が多いような・・・。固形状のスパイスは使いにくいので、敢えて粉状のものを使用しました。
コーヒーはいつものように120cc抽出。抽出したらミルクパンに入れて弱火にかけます。そこに用意しておいたスパイスを加えたら軽く混ぜて、少したったら牛乳を110ml加えて軽く混ぜて、沸騰しない程度に温めたらカップに入れて完成です。
立ち込めるスパイスの香り。見た目はミルクティーのようです。
マサラコーヒーを飲む
早速いただきます。カップに顔を近づけると、牛乳が冷めて薄く膜が張っていました。口に含むと、まず期待を裏切られました。というのも、シナモンが入っているのでかなり甘い匂いが漂っているのですが、実際は砂糖なんて入っていないので甘くなく、スパイスが効いて逆に辛い風味が広がります。カレーって本当にスパイスが入ってるんだなぁ、とコーヒーを飲んで実感させられるとは思いませんでした。そして、コーヒー以外の要素が強すぎて、コーヒーが行方不明になっていました。
感想など
スパイスの量はもっと少なめに、ほのかに香る程度で良いと思いました。それでもって甘くしたら結構いけるかもしれません。シナモンはともかく、クローブかナツメグ、どちらかが結構強烈なので、パセリや春菊などの香りが強い野菜が苦手な人は厳しいかもしれません。私のことなのですが。
今回、マサラコーヒーを作った狙いとしては、コーヒーとスパイスを同時に摂取して体をより温めるというのが目的でしたが、イマイチ効果は感じられていません。そういう意味では、今回のマサラコーヒーは、冬に飲むコーヒーとしてはナシですね。味は正直美味しくないですし・・・。
また、飲んでいる途中にスパイスのことを調べている時に知ったのですが、ナツメグは摂取しすぎると中毒症状が出るらしく、入れすぎは注意が必要かもしれません。といっても5g以上の過剰な量の場合の話なので、普通は心配ないと思いますが。また、シナモンとクローブは妊娠中の方は摂取しない方が良いという情報もチラホラみられます。スパイスって薬なんだなあと、思わぬところで勉強になりました。
さいごに
ということで、「冬のコーヒー」と題しまして、複数回に分けて冬にぴったりの体温まるコーヒーの飲み方を探っていきたいと思います。冬になって増す食欲と、年末年始を挟んで荒れまくる胃袋に、優しいコーヒーをお見舞いできる様に、尽力したいと思います。