甘いお菓子の代わりに、甘い黒豆をつまみながらコーヒーを飲んでみる

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黒豆

寝ても覚めてもコーヒー

年が明けました。新年になっても、朝に最初に口にするのはやっぱりコーヒーです。バナナが最初のときもありますが。とにかく、年の瀬だろうが年明けだろうが、暑かろうが寒かろうが毎日コーヒーを飲むことには代わりありません。

年末年始はコーヒー豆屋さんもお休みであることを見越してある程度コーヒー豆をストックしてあり、短い正月休みとはいえ存分にコーヒーを楽しむ準備も万全。それとあわせて、今年は煮物を作ったり、チャーシューを作ったり、黒豆を煮てみたり、お雑煮の準備をしたりと、例年ではやることがなかったおせち料理の準備もしてみました。日本酒も5種類ほどストックしつつ。

これで三が日は向かうところ敵なし、と思ったのですが、元日の夕方に差し掛かったころ、甘いお菓子を準備し忘れていることに気が付きました。基本的にお菓子を食べるのが好きで、休みの日は絶対に甘いお菓子を食べているのですが、おせち料理の準備をしていたらすっかり抜けていました。

そこで代わりに甘く煮た黒豆をつまんで気を紛らわせていたのですが、ここまで甘いとコーヒーと意外と会うんじゃないかという気がしたので、コーヒーと黒豆を食べ合わせてみることにしました。

黒豆とコーヒーの相性はいかに?

黒豆はスーパーで売ってた安い黒大豆を大晦日から一晩水につけて、元旦に電気圧力鍋で仕上げて作りました。元旦から料理している時点でおせちの本来の意図から外れている気がしますが、間に合わなかったので仕方なし。あと、圧力鍋で作ったせいか知りませんが、黒豆の色が抜けて茶色っぽく、金時豆っぽくなってしまいました。

黒豆

これでも一応黒豆です。釘と一緒に煮るとキレイに黒くなるとか。

引くほどの量の砂糖と少量の醤油で味付けされた茶色い黒豆は程よく柔らかく、十分に甘く、かつほんのり塩分を感じます。あんまりバクバク行くとカロリーが心配ですが、砂糖と豆なので、そこらへんのお菓子より健康的なおやつとしてもってこいな気がします。今後のおやつとしてちょっと検討しよう。

甘い黒豆にあわせるコーヒーは深煎りで苦味がしっかりした、タイはドイパンコンのコーヒー豆をチョイスします。

タイのコーヒー豆

タイのコーヒー豆ってかなり久しぶりに飲む気がします。

13gのコーヒー豆を中挽きで挽いて、V60ドリッパーで130mlほどハンドドリップします。コーヒーのドリップが済んだら、そのままコーヒーをグビリと一口。ボディが強く、苦味がしっかりと感じられつつ、甘さも強め。余韻も長く感じます。

そして黒豆とコーヒーの食べあわせ。小皿によそっておいた黒豆を一粒、爪楊枝に刺して食べてからコーヒーを含むと・・・ううむ、甘さが足りない。黒豆単体で食べると十分に甘いのですが、そこにコーヒーを流すと甘さがスッと流れていってしまう。サラっとした甘さだからか、コーヒーと交わる感じがあまりありません。何度か試しましたが、味がどうこう以前に性質的な部分で相性が良いとは感じませんでした。

感想・考察

豆と豆(種)を合わせてみたところ、相性が特別良いという結果にはなりませんでした。逆に不味くなることもないのですが。

今回感じたのは、単純に”甘さ”と言ってもその質も考慮しなければならないということです。前述しましたが、今回の黒豆の甘さはサラッとした甘さで、舌の上にあまりとどまらないものでした。これがチョコレートになるとどうかというと、食べたあとも舌の上に甘さがべっとりと残るのは想像できると思います。そういった”ベッタリとした甘さ”のほうが、こういったフードペアリング的な用途(という表現も変ですが)に向いているのかと感じました。

食べ物と飲み物の食べ合わせでどちらかというと肝心になってくるのは、食べ物の質なのではないでしょうか。食べ物側が口の中である程度持ちこたえてくれていないと、飲み物を流し込んだときに調和せず、ただ流れていってしまうだけになるような。今回の場合はコーヒー側が強すぎた感もあるので断言し難いですが、そういった側面は少なからずあると思います。

もしかすると大量の砂糖で煮た黒豆は、思いの外カロリーは無いのかもしれません。そうなると逆に市販の甘いお菓子は想像以上にたっぷりと砂糖を摂取しているということにもなりますが・・・。

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