抽出に使用するドリッパーによる、コーヒーの味の違い その4

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  •  抽出器具
  •  ドリッパーの種類による味の違い

偽ウェーブドリッパー

ドリッパーの違いの検証も4回目となりました。今回はおなじみカリタのロトドリッパーと、同じくカリタのウェーブドリッパーを比較します。

はじめに

第3回目のロトドリッパーと金属フィルターの比較では、方向性の違う味わいになる、といった感じの考察を書きましたが、今回はペーパードリップ同士の比較なので、あまり差が出ることは期待はできないかも?というのが検証前の正直な予想です。期待を裏切ってくれると良いなあ。

ちなみに、今回使用するウェーブドリッパーは2~4人用なので、ロトもそれに合わせて大きいものを使用しました。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:モカマタリ
  • 焙煎度:フルシティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
  • ドリッパー1:カリタ 102ロトブラウン(陶器)
  • ドリッパー2:カリタ ウェーブドリッパー185(ステンレス)
  • フィルター1:カリタ 珈琲屋さんのコーヒーフィルター102(白)
  • フィルター2:カリタ ウェーブフィルター185(白)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:96℃
  • 抽出量:120cc

コーヒーの抽出

いつも通りロトで先にコーヒーを抽出、後からウェーブで抽出します。紙の問題なのか、保存状態のせいなのかはわかりませんが、ウェーブドリッパーのフィルターは濡らすとなんか甘い匂いがして、余計なものを含んでしまいそうで、あまりいい気分はしません。少しモヤッとしつつもコーヒー粉を入れて、お湯を注ぎます。ウェーブドリッパーの穴はロトと同じく3つありますが、中央ではなく端の方に空いていて、かつ少々小さめですがお湯の抜けは良く、ロトと入れた時と同じくらいの時間で抽出が終わりました。

飲み比べ

まずロトで抽出したものから。今回は、前回の検証時と同じ豆を使用したので、同じような感想になってしまいますが、全体的に苦味、舌に酸味、チョコ系統の香りといった印象。次にウェーブで抽出したものです。こちらは、ロトで入れたものよりも酸味が感じられ、代わりに苦味が抑えられている感じがしました。そして、とても微妙なところですが、口に含んだ時の香りがウェーブの方が広がるような気がします。

今回の結果

今回の結果をまとめると、以下のようになります。

  • カリタのロトドリッパーとウェーブドリッパーで同じ豆で入れたコーヒーを比較すると、ウェーブドリッパーのほうが苦味が抑えられた、軽い仕上がりになる

考察など

前回の考察を踏まえて、結果を「軽い仕上がりになる」としました。これは前回、ロトドリッパーとカフェテリアドリッパーの高低差が苦味の差を生み出した、というような事を書きましたが、今回においてもカフェテリアドリッパーほどではないにせよ、ウェーブドリッパーは円柱に近い形をしている分コーヒー粉の高さが稼げず、お湯が落ち切るまでに触れるコーヒー粉の体積が小さくなった分軽く仕上がったと考えています。前回、今回の考察が正しいとするならば、苦味が出なかった分は酸味が台頭するといったところでしょうか。

飲み比べで、香りが広がるような感じがする、と書きましたが、これについてはかなり微妙なところであったことと、この前コーヒーに関する本を立ち読みしていたら、香りは20分程度でなくなるといったことが書かれていて、20分も経ってはいませんでしたが、それを考慮すると後から入れたウェーブのほうが香りが立っているのは妥当な気がするので、これについては関係なしとしておきます。

さいごに

比較していないドリッパーはあと2種類あるのですが、ネルドリップは諸事情により使用できないので、手持ちのドリッパーでの比較はとりあえず次が最後の予定です。

余談ですが、最近、個人的にフォトショップの練習をしているので、前々回、前回含めて今後サムネイルが奇妙なモノがたぶん多くなります。おかしいと思うのが正常ですので、あらかじめご了承ください。

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