涼しくなる食べ物でアイスコーヒーをアレンジ。梨コーヒー編

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  •  コーヒーの抽出
  •  涼しくなる食べ物でアイスコーヒー

体を冷やす食べ物とアイスコーヒーの組み合わせ第4段。今回、アイスコーヒー混ぜ合わせるのは”梨”です。

はじめに

暑い日々が続きましたが、秋が近づいて徐々に気温も下がってきて、冷たいコーヒーの季節も、もうそろそろ終わりそうです。しかし、外から帰ってきたときなど、少し動けば体温が上がって暑く感じることも多く、冷たいコーヒーを飲みたい、冷たい飲み物で体温を下げたいというシチュエーションはまだまだあるはずです。

そんなとき、コーヒーを楽しみつつ涼しくなれる飲み物があれば、と思い、体温を下げるとされる食べ物としてキウイ、パイナップル、バナナとアイスコーヒーを組み合わせてきました。正直どれもいまいちな結果ばかりで上手くいっていないので、そろそろ納得の行く結果を残したい4回目の今回は、これまたご存知、みんな大好きな”梨”をコーヒーと混ぜて飲んでみたいと思います。

コーヒーを淹れる条件

今回淹れたコーヒーは、以下の条件のもと抽出しています。

  • 使用したコーヒー豆:エチオピア アラカ農園 ナチュラル
  • 焙煎度:シナモンローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
  • ドリッパー:ハリオ V60透過ドリッパー01(ガラス)
  • コーヒーポット:ユキワ M-5
  • フィルター:ハリオ V60ペーパーフィルター01W(ホワイト)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:約88℃
  • 蒸らし時間:20秒
  • 抽出量:130ml

コーヒーと組み合わせる梨について

今回使用する梨は、ちょっとお高いスーパーで購入した1個300円くらいする梨です。梨一つに払う金額としては、ビンボー人にはかなり高かったのですが、近場で購入できたのがそれしかなかったので渋々購入。

梨

1個300円の梨。種類は幸水で、流石に1個100円の梨よりも見た目はキレイ。値段が高い分味は良いようで、糖度13.5℃以上と書かれたシールが貼られていました。それがどのくらい甘いのかはよくわかりませんが、普通の梨よりは甘いってことですね。

梨はミキサーに入れる前にある程度の大きさにカットしておきます。梨を丸々1個使うのは多すぎるので、味見がてら食べてみる。と、確かに甘くて、みずみずしくて美味しい。これは早くも期待できそうです。

カットした梨は、すぐミキサーにはかけずに水に浸しておきます。前回のバナナコーヒーのとき、ミキサーに掛けたバナナを少し放置したら変色してしまったことを教訓とし、今回はコーヒーと混ぜ合わせる直前にミキサーにかけることにします。

アイスコーヒーを淹れて、梨と混ぜ合わせる

梨をカットして水に浸したら、コーヒーを淹れます。今回使用するのはエチオピアのコーヒー豆。シナモンロースト程度の浅煎りで、ベリー系の香りがたまらないやつです。20gのコーヒー豆で130mlのコーヒーを淹れます。で、あまりよろしくはないのですが、淹れたら一旦コーヒーは置いておいて、すかさず梨をミキサーにかけてペースト状にします。

カットした梨

カットした梨。4分の3をとりあえず突っ込んでみましたが、ちょっと量が多めなので、全ては使い切れなさそうです。蓋を締めてミキサーにセットしたらスイッチオン。

ペースト状の梨

ミキサーをギュンギュン回して、ペーストになった梨。梨をペーストに出来たら、コーヒーを氷を入れたグラスに注いでアイスコーヒーにして、梨のペーストを注いだら・・・。

梨コーヒー

梨コーヒーの完成です。なんかこういう、桃の入った紅茶だがコーヒーだかあった気がします。スタバとかに。

梨コーヒーを飲んでみる

梨コーヒーができました。スプーンでしっかり混ぜ合わせて、いただきます。飲むと、ベリー系のフルーティな香りと、それを邪魔しない梨の甘みが口の中に広がって、美味い。これはコーヒー豆のチョイスが正解だったようで、浅煎りのコーヒーは苦味を主張せず、上手く梨の甘みを取り込んでいます。ただ、どちらかと言うとコーヒーというよりは紅茶って感じです。イメージとしては、加糖のストレートティーといったところでしょうか。

香りよし、甘みよしで違和感なくゴクゴク飲めて、あっという間に飲みきりました。コーヒー感は薄かったですが、これはこれでアリな組み合わせです。

今回の結果

今回の結果をまとめると、以下のようになります。

  • フルーツ系のコーヒー豆と糖度の高い梨の相性は良い

考察・感想

4回目だし、そろそろまともな結果になれば良いな・・・、というところでしたが、蓋を開けてみればそれ以上の成果でした。これについては成功といって良いでしょう。

まず今回、梨をチョイスしたのは正解でした。体を冷やす食べ物に属していて、甘みがあり、かつ風味が主張しすぎないということもあり以前より目をつけていましたが、予想通り、コーヒーの邪魔をせず自然な甘みをプラスしてくれました。ただ、よくよく考えると梨の主張が少なすぎるのも考えもので、味的に砂糖を入れた場合と何がちがうんだろう?という考えも頭をよぎります。今回の結果は、これはこれで成功と言えますが、香り高いコーヒーと味の濃いフルーツ、両方の個性をガッツリ感じつつも調和している、というのが最良の結果なのかとも思います。

味については、コーヒーよりも紅茶に近い、と書きましたが、今回使用したエチオピアのコーヒー豆はかなり浅煎りのためそのまま飲んでも苦味が少なく、味わいが紅茶に近いので、梨と組み合わせたからどうこう、ということはありません。ただ今回、苦味の少ないコーヒーとフルーツを組み合わせたことで感じたのが、恐らくアイスコーヒーとフルーツ組み合わせるとき、深煎りのアイスコーヒーだと苦味の主張が強くなり、フルーツはフルーツで青臭さや甘みが主張してきて、お互いが喧嘩してしまいやすくなるのではないかという事です。端的にいうと、苦味と甘味がマッチしないというよりは、コーヒーとフルーツ、お互い主張するものが少ないほうが、組み合わせたときに上手く混ざり合うのではないか、という事です。

今回の場合に当てはめて言うと、エチオピアのコーヒー豆は香りが良く、酸味もありますがどちらも強すぎることはなく、苦味もほとんどありません。一方の梨は、甘みはそれなりにありますが、香りは比較的弱いといって良いでしょう。それぞれの持つ要素が少なく、かつ強すぎず、バッティングもしていないので、互いに上手く補い合って、飲んだときに違和感なく飲めたのだと思います。まあ、順当といえば順当なように思います。

ちなみに、体を冷やす効果、つまり利尿作用についてですが、キウイ、パイナップル、バナナのときと比べると、ちょっとだけ”催したく”なりました。これは効果があったと思いたいですが、ちょっと注意したいのが、梨自体の水分量が多いということと、コーヒーのグラスに入らなかった分の梨はそのまま食べてしまった、という事です。食べたあとに、そのまま食べたら駄目じゃん!と気づいたのですが、後の祭りです。ただ、キウイも1個、バナナも1本、梨も1個、と考えれば、検証の条件は公平なのかなと(無理矢理)。パイナップルコーヒーのときはカットしたパイナップルを使用しましたが・・・・、あれは1パック、ということで、これもまた公平かな・・・。

さいごに

4回、体を冷やす食べ物とコーヒーの組み合わせとして検証をしました。利尿作用については結局どれも微妙でしたが、少なくとも今回は美味しい組み合わせを見つけることが出来たので良しとします。

そろそろ暑い季節も終わるので、このテーマの検証については一旦これで終わりにします。取り組んでいて、結構楽しかったです。また次のテーマについて色々考えておかなきゃなあ・・・。

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