コーヒー豆の焙煎機を自作する その2 低回転モーター実装編

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前回から少し間が空いてしまいましたが、コーヒー豆の焙煎機の自作について、また取り組んでみたいと思います。

はじめに

コーヒー豆の焙煎機の自作第一回目、は、とりあえずモーターやコーヒー豆を入れるバスケット、ステンレス材を買ってきて、適当に組み合わせて動かしてみました。詳細については1回目の記事を見て頂ければ分かるかと思いますが、とても焙煎機として使えるレベルのものは出来上がりませんでした・・・。いや、言うなれば”焙煎機と呼べるレベル”のモノをはじめから作る気はなかったので残当なのですが。

今回は2回目ですが、まだそのスタンスは変えず、使用するパーツの選定と課題点の掘り出しに注力したいと思います。つまり、今回も焙煎機と呼べるレベルのものは出てきません。が、進歩はありましたので、気になる方はぜひ読み進めてみてください。

前回の反省点と今回の課題

前回の結果を受けての反省すべき点は、モーターの選定に誤りがあった事です。最初でしたし、特にモーターに詳しいわけではないので適当に選んだモーターで焙煎機を回したところ、回転数が早すぎてコーヒー豆が遠心力によってステンレスのバスケットの外側に張り付いたままとなり、外側のコーヒー豆だけ焦げて、内側は生豆のまま、という結果になりました。

これを踏まえて今回は新たにモーターを調達し直しました。モーターは以前のものよりも回転数が低く、かつ低速でもパワーのあるモノを選択し、併せて、モーターを固定するためのブラケットも購入しました。

uxcell ギアボックスモーター DC12V 150RPM 12V DCモータ 1個入り

取付ブラケット,SODIAL(R) 37mm DCギヤードモータ取付ブラケットホルダー 6mm六角カップリング 黒+ゴールド

これら以外は前回と同じものを使用して、再度コーヒー豆の焙煎機を組み上げました。

今回のコーヒー豆の焙煎機について

新たなモーターをステンレス材の土台に取り付けて、ステンレスのバスケットと結合させて作った焙煎機がこちら。

自作コーヒー豆焙煎機

今回も見た目は度外視、ちゃんと回れば良かろうもん、です。

自作コーヒー豆焙煎機 モーター部

モーターは以前のものよりも大きくなりました。回転数は低くなりましたが、パワーが強く、手で握っても回転を止めることは出来ません。

自作コーヒー豆焙煎機 支柱部

モーター接続部の反対側は、これまた適当。先に書きますが、いざ焙煎を初めたらこちら側のネジが取れてしまったので、この後ステンレスの棒を差し込んで支えにしました。

焙煎機の電源

写真がブレてますが、電源は単三電池4本。右側のブレットボードがゴチャゴチャしていますが、みのむしクリップにつなげているだけです。電源については、今後家庭用電源からとれるようにする予定です。

自作の焙煎機でコーヒー豆を焙煎する

焙煎機にコーヒー生豆を入れて、早速焙煎してみたいと思います。

自作コーヒー豆焙煎機に入れたコーヒー生豆

コーヒー豆をバスケットに入れたところ。今回は100gのコーヒー豆を焙煎をしてみます。

バスケットの蓋を閉じたらコンロの上に焙煎機をセット。換気扇をつけて、みのむしクリップでモーターの両極と電源を繋げます。スイッチはないので、繋げた瞬間に焙煎機が回転を初めますが、この時点で回転速度は問題なさそう。続けてコンロに火をつけたら、焙煎開始です。

焙煎中の自作コーヒー豆焙煎機

ぐるぐるまわる焙煎機。回転速度は丁度よい感じで、コーヒー豆が遠心力で外側に張り付くことはなく、持ち上げられたら落ちて、持ち上げられたら落ちて、を繰り返しています。

回転数は良い感じですが、やはり土台が不安定で、途中何度か焙煎機が倒れてしまいました。すぐに立て直したのであまり問題はありませんでしたが、次はこの安定性について取り組む必要がありそうです。また倒れないか少しハラハラしながら、2ハゼ目が終わりそうなくらいのタイミングで火を止めて焙煎終了です。さて、肝心な焙煎具合はというと・・・。

自作コーヒー豆焙煎機で焙煎したコーヒー豆

こんな感じです。写真だと結構色に差が見られますが、肉眼ならもう少し差はないように感じられます。コーヒー豆の専門店だったら商売にならないですが、焙煎機自作の1回目と比較したらかなり進歩したと言えますし、かろうじて飲むことができるものになったと思います。

今回の結果と今後の課題について

今回は、モーターの問題についての再検証だったので、結果的には良かったと思います。しばらくはこのモーターを使用して、焙煎機の自作を進めて行きたいと思います。

次の課題としては、焙煎機の安定した土台づくりです。なかなか難しいな、と思うのが、金属加工はせいぜい切ったり折り曲げる程度しか出来ませんので、どうしてもある程度既成品の形に合わせて、それぞれを組み合わせて土台を作る必要があります。そうなると、なかなか安定したモノを作り上げるのは難しいですし、見た目はどうしても不格好になってしまうでしょう。

また、土台はコーヒー豆を入れるバスケットの形状に合わせる必要があります。そうなると、現在使用しているステンレスのバスケットを使い続けるか、他のものに切り替えるか、ということも考えなくてはなりません。正直、現在使用しているバスケットは扱いにくい部分があるため、他のものに切り替えたいという気持ちはあるのですが、じゃあ代替品があるかと言うとそういうわけもなく・・・。既成の金属を組み合わせて扱うというのは、結構難しいものです。

とりあえず、引き続き土台のパーツ、コーヒー豆を入れるバスケットを探してみたいと思いますが、良いものがなければ焙煎方式を変更する事も考えています。自宅で焙煎、というとどうしてもガスコンロで直火焙煎というイメージがありますが、そうしなくちゃいけないこともありませんしね。

さいごに

とりあえず、安心して使用できるモーターを手に入れることができ、ほんの少し進歩したので良かったです。焙煎機の自作道はまだまだこれからですが、機会を見つけて少しずつ発展させて行きたいと思います。

1 件のコメント
    • みほ
    • (2023-05-18 09:55)

    詳細な写真付きで部品まで!!!ありがとうございます!
    同じバスケットを使って、手回しでやっています。
    機械に弱いので、電動化は諦めていたのですが、にふにふさんの真似したらできそうな気がしてきました☆ほんとにありがとうございます!

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