涼しくなる食べ物でアイスコーヒーをアレンジ。バナナコーヒー編
- コーヒーの抽出
- 涼しくなる食べ物でアイスコーヒー
まだまだアレンジします、アイスコーヒー。今回は、これまたお馴染みのフルーツ、バナナです。
はじめに
バナナ、食べたことありますよね。バナナは体を冷やす(=利尿作用がある)陰性に分類される食べ物で、ご存知の通りサラサラはしておらず、食感はねっとり系で熟成度合いによって甘みが違い、ちょっと青臭い。やる前に言うのもなんですが、バナナだけで食べるなら美味しく食べられますが、コーヒーとは合わないと思います。
しかし、やらずしてモノを語るのは説得力がありません。だからやります。・・・・・・・・というのは気持ち程度、あまり良い結果にならない可能性があっても、もしかしたら、という気持ち半分、怖いもの見たさ半分で、つまり興味には勝てなかったということで、今回もコーヒーと体を冷やす食べ物の組み合わせについて検証していきたいと思います。
コーヒーを淹れる条件
今回淹れたコーヒーは、以下の条件のもと抽出しています。
- 使用したコーヒー豆:コロンビア マタレドンダ
- 焙煎度:シティローストぐらい
- コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
- ドリッパー:ハリオ V60透過ドリッパー01(ガラス)
- コーヒーポット:ユキワ M-5
- フィルター:ハリオ V60ペーパーフィルター01W(ホワイト)
- 秤:ハリオ ドリップスケール
- 豆の使用量:20g
- お湯の温度:約87℃
- 蒸らし時間:20秒
- 抽出量:130ml
バナナをミキサーにかける
まず、バナナの下ごしらえをしましょう。バナナは常温保存ですが、そのままだとちょっと”ぬるい”感じになってしまいそうだったので、30分ほど、気持ち程度冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
冷蔵庫から取り出したバナナ。予め傷んでいる箇所がないか確かめるため、皮は剥いてあります。
バナナがある程度冷えたら、前回のパイナップルコーヒー同様、ミキサーにかけてペースト状にします。
適当にちぎったバナナを放りこんだら、スイッチオン。
しっかり撹拌されて、ドロッドロのバナナになりました。
ペースト状になったバナナは、コーヒーを淹れている間、一旦冷蔵庫に避難させておきます。
アイスコーヒーを淹れて、ペースト状のバナナと混ぜ合わせる
バナナの下ごしらえが済んだら、コーヒーを淹れます。今回は浅煎り目のコロンビア。20gのコーヒー豆で130mlのコーヒーが抽出できたら、予め冷凍庫で冷やしておいた、氷を敷き詰めたガラスのコーヒーカップに注ぎます。
グラスも事前に冷凍庫に置いておくことで、冷却効果もアップです。そしてすかさず、冷蔵庫からペーストバナナを取り出して・・・っ!
バナナコーヒー!
・・・。写真を見て分かるかと思いますが、ここで誤算だったのが、バナナがかなり黒ずんでいたこと(コーヒーを吸って黒くなったわけではありません)。品質は問題無いようなので良いっちゃ良いのですが、ここまで早く変色するとは思いませんでした。予定ではもっと見た目麗しいバナナコーヒーの写真になるハズだったのですが、まあ、良い勉強になったということで。
バナナコーヒーを飲む
想定外の出来事はありましたが、とりあえず望みのものはできました。スプーンでしっかり混ぜて、頂きます。
味は、・・・。うん、予想通り!不味いです。まず、甘いのですが、なんだか”バナナならではの良い甘さ”がどこかにいって、青臭さだけが残りました。これが結構際立っていて、特に後味は最悪です。これまでにない不味さ。どこか褒めたいけれど、褒められる箇所がないのが特徴でしょうか。すべてをぶち壊した感じです。
いや、ただ褒められる点が一つありました。なんというか不味くて若干寒気がするので、ある意味飲むことで涼しくなりました。本来の効果である利尿作用による体温の低下とは違いますが、想定外の効果を発揮したようで、その点については何よりです(棒)。
今回の結果
今回の結果をまとめると、以下のようになります。
- バナナとアイスコーヒーの組み合わせは不味い
考察・感想
予想通りで嬉しいような、悲しいような。複雑な心境です。いや、バナナとコーヒーがこれほどマッチしないとはある種想定外の結果なので、これはこれで発見があったと言っても良いかもしれません。
少し、これまで行った、体温を下げる食べ物とアイスコーヒーの組み合わせについて振り返ってみたいと思います。初めにキウイとアイスコーヒー次にパイナップルとアイスコーヒー、そして今回3回目はバナナときました。なんとなく分かるかと思うのですが、2回目まではなるべくコーヒーと組み合わせても問題なさそうな、水分量が多く、さっぱりとしたフルーツを選んで組み合わせてきました。そういった意味では今回のバナナは微妙に冒険してみた形になるのですが、結果はやはりイマイチでした。これらの結果から次の組み合わせを考えるなら、やはり次はこれまで通り水分量の多いフルーツを組み合わせるべきかと思います。
また、もう一点コーヒーとフルーツの組み合わせを考える上で注意したいのが、フルーツのもつ青臭さです。キウイ、パイナップルは比較的青臭さの無いフルーツですが、バナナはそれらと比べると青臭さが目立ちます。やはり、コーヒーは香りも美味しさの重要な要素ですので、コーヒーの香りの邪魔をしない、つまり青臭さの少ないフルーツを選ぶ必要があります。そういった意味では、意外と主張の少ない、薄味のフルーツのほうがコーヒーと組み合わせるのに向いているかもしれません。
また、青臭さの少ない食べ物といった意味で、野菜は組み合わせの対象に選びにくいのが困りものです。ただでさえ”体を冷やす食べ物”というルールなのに、加えてフルーツのみとなると、結構数が絞られてしまいます。そこまで長く検証をするつもりはありませんが、選択肢は多いほうが良いですしね。
そして肝心の体を冷やす効果、つまり利尿作用についてですが、1時間ほど経っても尿意は感じられないため、特に効果はないと言って良いでしょう。ただ、前述したように、バナナコーヒーが不味すぎて寒気がしたという意味では、これまでのキウイやパイナップルと比べたら効果があるのかもしれません・・・。
さいごに
なんだかもう正直、利尿作用は感じられないんじゃないかなと思ってます。だた、次に用意している体を冷やす食べ物は、もしかしたらやってくれるんじゃないかと思っているので、あともう少しだけ続けてみようかと思います。それと、できればアイスコーヒーとフルーツを組み合わせて美味しいコーヒーができれば嬉しいので、そういった目的も含めて。