輪切りレモンをまるごとレモンコーヒー、そのお味は?

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余ったレモンの在庫処分

エスプレッソスカッシュを作ったときに2個パックのレモンを買って1つだけ余らせていたのですが、なんだかんだ使い所がなくて消費に困っていました。どうしようかと冷蔵庫のポケットのレモンを見ていたら、”それならまたコーヒーに突っ込んでしまえ”という天啓を受信したので、今回はレモンの消費がてら、コーヒーに入れて飲んでみたいと思います。

エスプレッソスカッシュのときとは違い、今回は単純にレモンとコーヒーの組み合わせです。2種類のコーヒー豆それぞれで2杯のドリップコーヒーを抽出し、レモンを浮かべて味を確かめてみたいと思います。

コーヒーを淹れる条件

今回淹れたコーヒーは、以下の条件のもと抽出しています。

  • 使用したコーヒー豆①:グアテマラ エルインフェルト
  • 焙煎度①:フルシティローストぐらい
  • 使用したコーヒー豆②:エチオピア モカ アリチャ
  • 焙煎度②:シティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
  • ドリッパー:ハリオ V60透過ドリッパー01(ガラス)
  • コーヒーポット:ユキワ M-5
  • フィルター:ハリオ V60ペーパーフィルター01W(ホワイト)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:約88℃
  • 蒸らし時間:20秒
  • 抽出量:130ml

レモンとコーヒーを準備する

レモンはシンプルに、輪切りにして使用します。レモンを寝かせて、適当に切っていきます。

輪切りのレモン

適当輪切りのレモン。ちょっと厚すぎたかもしれません。

レモンは切っておいたら冷蔵庫にとりあえず入れておいて、すぐにコーヒーの準備をします。今回はグアテマラとモカ、2種類のコーヒーをドリップしてそれぞれにレモンを浮かべて飲んでみます。一杯目のコーヒーをハンドドリップで抽出したら、表面に輪切りのレモンを浮かべます。

グアテマラレモンコーヒー

グアテマラ×レモンコーヒー。レモンを表面に浮かべるとき慎重にやらないと結構ビチャァッてなります(なりました)。

浮かべただけではレモン味が弱そうなので、このまま5分ほど放置してみます。その間にもう一杯のコーヒーも淹れておきます。

モカレモンコーヒー

モカ×レモンコーヒー。量が少ないって?ちょっとこぼしたからです・・・。

こちらもすぐには飲まず、5分くらいそのままにしておきます。

2種類のレモンコーヒーを飲む

先にレモンを浮かべてから5分が経過したグアテマラのレモンコーヒーを飲みます。カップに鼻を近づけると、強いレモンの香り。一口飲むと、コーヒーとは別種の苦味が主張してきます。レモンの皮のせいでしょうか。飲み始めはあまりレモンの酸味はありませんが、飲みすすめるほどレモンの味わいがだんだんと強くなっていきます。レモンの風味は感じられましたが、最初から最後まで変な苦味がしつこくて美味しくはありませんでした。

次に、モカのレモンコーヒー。一口飲むと、こちらもやはり独特な苦味があります。また、中煎りほどのモカなのでもともと味の印象が薄めなのですが、そこをさらにレモンの主張で上塗りされていて、かなりコーヒー感が薄まっています。こちらもお世辞にも美味しいとは思いませんでした。

ちなみに、コーヒーを飲み干した後のレモンをかじってみたらフツーに酸っぱくて美味しかったです。

考察・感想

今回レモンコーヒーを飲んでみた結果をそのまま受け止めると、レモンとコーヒーの組み合わせはイマイチである、と言いたいところですが、コーヒーにも柑橘系の香りを持つものはありますし、そもそもの相性はそれほど悪くないはずだと思っています。今回の場合は組み合わせ自体ではなく、組み合わせ方に問題があるように思います。

グアテマラもモカも、特徴的だったのが苦味です。おそらくレモンの皮由来のものなのかと思いますが、これがかなりキツイ。コーヒーは苦いものですが、それはあくまで美味しい苦味。レモンの皮由来と思われる苦味は、とても美味しいと言えるものではありません。この苦味の主張が強いせいで、レモンコーヒーは不味いという印象になりました。

となると対応方法として、レモンの皮だけを除いてコーヒーに浮かべるか、果汁だけを絞ってコーヒーに入れてレモンコーヒーとするのがベストなように思います。シズル感的なものはなくなりますが、本来レモンコーヒーに期待される”レモン感”はそれで実現できるんじゃないかと思います。見た目が良くても味が駄目じゃ元も子もないですからね。

もしくは、レモンはなるべく薄切りにする、といった方法でも良いかもしれません。薄くなれば皮の面積も少なくなって苦味も抑えられるでしょうし、レモンは少量でも十分に酸っぱいのでレモン感も実現できる。・・・なんか、ここまで書いてなんですが、これが正解なような気がしてきました。レモンを厚切りにしてもその体積分のレモン果汁がコーヒー内に溶け出すわけじゃありませんし、薄く切ることでレモン成分が十分に溶け出しやすく、かつ皮の成分は抑えめに、というのがベストなんじゃないでしょうか。

果汁だけのパターンと、なるべく薄切りのパターン、どちらも試してみる必要があるかもしれません。ただ現状では、輪切りのレモンはアイスコーヒーのグラスの縁に引っかかってるくらいで丁度良い、と思います。

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