ミニエキスプレスを使って牛乳で直接カフェラテをドリップ。ダイレクトカフェラテ

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ミニエキスプレスを有効活用する

直火式のコーヒーメーカーと言えばビアレッティのモカエキスプレスが有名ですが、その小さいバージョンである”ミニエキスプレス”という器具も存在します。過去にも何度かミニエキスプレスを取り上げたことがありますが、ここ最近はすっかりコーヒー道具箱に入ったっきりでホコリを被っている状態になっていました。

久しぶりに目についたので、たまには使っておくかーなんて思った反面、もう使わなさそうだし、いっそ捨てちゃおうかなとも思ったり。どうしようかと迷ったところで、直火式のコーヒーメーカーで水ではなく牛乳を使ってコーヒーを抽出するという、もしかすると器具が駄目になってしまうかもしれない邪道を試してみたかった事を思い出し、そのまま捨てるくらいなら最後にミニエキスプレスでそれを試してみることにしました。駄目になったらそれはそれですっぱり捨てられるし、問題なさそうなら取っておいても良いですし。

牛乳で直接コーヒーをドリップするというのは以前にも行ったことがありますが、そのときは沸かした牛乳を水の代わりに使用したハンドドリップを、”ダイレクトカフェオレ”とか言ってドリップしていました。今回はミニエキスプレスでのドリップ=モカコーヒーで、普通のハンドドリップのコーヒーともエスプレッソとも別物なので、カフェオレと呼ぶべきか、はたまたカフェラテと呼ぶべきか。正確にはどちらでも無いように思いますが、モカコーヒーはどちらかというとエスプレッソに近いというのと、差別化の便宜上、今回は”ダイレクトカフェラテ”と呼ぶことにします。

ダイレクトにカフェラテをドリップする

ということで、ミニエキスプレスを使って早速ダイレクトカフェラテのドリップを始めていきます。用意するのはミニエキスプレス、細挽きにしたコーヒー粉、牛乳の3つです。

BIALETTI ミニエキスプレス 2カップ シルバー 約8×13×16cm

ダイレクトカフェオレ抽出セット

今回の主役たち。

ミニエキスプレスは本体をぐるっと回すと、上下に分かれます。分解したらまず、本来水を入れるべきタンクに牛乳を注ぎ入れます。

分解したミニエキスプレス

こんな具合に真ん中から上下に分かれます。

牛乳を入れたミニエキスプレスのタンク

牛乳を注いだタンク。使用量は100mlほどです。

タンクに牛乳を注いだら、コーヒー粉を詰める漏斗状のバスケットに細挽きにしたコーヒー豆を詰めて、タンクにセットします。今回はブラジルのコーヒー豆を11gほど詰め込みました。

コーヒー粉を詰めたミニエキスプレス

タンクに被せる形で粉を詰めたバスケットをセット。

牛乳とコーヒー粉の準備が終わったら、上部のパーツと再度結合し、火にかけてモカコーヒーをドリップしていきます。ミニエキスプレスは小さく、一般家庭のガスコンロの五徳に乗らないため、小さいものを載せられる専用のミニ五徳をガスコンロにセットして、その上にミニエキスプレスを乗せます。

五徳の上に乗ったミニエキスプレス

ミニ五徳なら、小さなミニエキスプレスも安定して乗せられます。

見ての通り、ミニエキスプレスは上部の管から直接モカコーヒーがドリップされる仕様なので、左右の台にショットグラスを2つ、予め載せておく必要があります。ショットグラスを乗せたらコンロに火をつけて、弱火でタンクの底面を温めて牛乳が沸騰するまで待ちます。

そのまま少し待つと、2つの管から茶と白が混じったカフェラテがジャバジャバ、タラーリと、ショットグラスに注がれ始めました。

ダイレクトカフェオレ抽出中のミニエキスプレス

周囲に撒き散らしながら注がれていくカフェラテ。

カフェラテが出てこなくなったら火を止めて、左右の台からショットグラスを取り上げます。カップもミニエキスプレス本体も熱いので慎重に。

ダイレクトカフェオレ

ダイレクトカフェラテのドリップ完了です。

見た目は完全にカフェラテですが、味は果たして。冷めないうちに一口。うん、濃い!ほんのりトロっとした飲み口で、コーヒーのしっかりとした苦味とミルクのまったり感がバッチリです。美味しく出来たと思います。まあ、コーヒーと牛乳組み合わせているだけなので、不味くなる理由もないんですけどね。

苦味が最初に結構強く来るんですが、そこにうまい具合に牛乳が割って入って、後味がまったりとして飲みやすいです。ちょっと放置するとホットミルクのように冷めた表面に膜ができるのですが、これは牛乳で直接ドリップしたカフェラテならではだと思います。

感想・考察

ミニエキスプレスに別れを告げるつもりでダイレクトカフェラテに挑戦しましたが、これは一度と言わず何度も飲みたくなる味わいです。コーヒー自体は濃いのですが、牛乳のまろやかさのおかげで結構グイグイいけちゃうので、つい飲みすぎてカフェイン摂取過多になってしまいそうです。

・・・しかし、悲しいかな。使用後のミニエキスプレスを分解してみると、タンクには牛乳の跡がベッタリと残り、上部のパーツにも牛乳成分の残りがベッタリと残っていました。やはり水と違ってキレイに使うのは難しいようです。ちゃんと洗えば落ちそうですが、細い管の中までは洗えないので、衛生面を考えるとダイレクトカフェラテをやったら最後かもしれません。水のみを入れて加熱し、お湯を抽出する形で掃除を試みてみましたが、タンクに残った牛乳のベタベタの跡はそれだけでは取れませんでした。

思ったより良かったので、キレイに使うことが出来たならミニエキスプレスは取っておきたかったのですが、難しいようなので少々残念ですがこれを持って破棄したいと思います。製品自体は良いものです。モカコーヒーをたまにちょっと飲みたくなる人に、ミニエキスプレスはピッタリかと思います。

でも、どうにかしてダイレクトカフェラテを清潔に持続可能な形で実現できたらなあと思います。エスプレッソマシンに牛乳突っ込むなんて恐ろしくて出来ないので(そもそも持ってませんし)、もっと他の方法になりますが・・・。例えば手で圧縮してエスプレッソを抽出するタイプのやつとか。ちょっと暇なときに方法を模索してみたいと思います。

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