バターコーヒーを淹れて飲む
- コーヒーの抽出
- アレンジコーヒー
だいぶ流行に遅れて今更感が満載ですが、コーヒーにバターとMCTオイルを加えて飲むバターコーヒーを試してみたいと思います。
はじめに
少し前にコンビニが販売を開始して話題になったバターコーヒーですが、発祥はもう少し古く、日本では2015年の後半に発刊された「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」という書籍の中に書かれていた「完全無欠コーヒー」が始まりです。書籍が発刊された当時も盛り上がったのですが、それが再燃した感じでしょうか。いや、再燃したのは私の中でだけかもしれません・・・。
完全無欠コーヒーとは、品質の良いコーヒーにグラスフェットバターと呼ばれる牧草のみで育った牛の乳から作られたバターと、MCTオイルという中鎖脂肪酸100%のオイルを入れて撹拌させた飲み物です。完全無欠コーヒーは脳のパフォーマンスを向上させて空腹感を抑えさせるそうで、コレを毎朝の朝食代わりとすることを中心としたダイエットメニューが評判となり、その中でも取り立てて完全無欠コーヒーが目立ったといったところでしょうか。
で、バターコーヒーを飲もうと思った理由ですが、たまたまバターコーヒーという存在を最近知って興味が湧いたので元ネタの本を読んでみて、ダイエット全体を試してみたいと思ったからです。体型は太ってはいない、というかむしろガリガリの部類に入るのでダイエットどころか太る必要があるのですが、このダイエットによって脳のパフォーマンスの向上の向上が見込めるようなのでそちらの効果を期待して。
というわけで、バターコーヒーこと完全無欠コーヒーを作って飲んでみたいと思います。
条件
今回の検証は以下の条件下で行いました。
- 使用したコーヒー豆: ホンジュラス オレジャーナ
- 焙煎度:シティローストぐらい
- コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):5
- ドリッパー:ハリオ ハリオール・ブライト 2人用
- 豆の使用量:20g
- お湯の温度:約98℃
- 蒸らし時間:30秒
- 抽出量:260cc
- 通常のバター:20g
- MCTオイル:5cc
バターコーヒーの問題点、使用するバターについて
バターコーヒーの材料は良質なコーヒーとグラスフェットバター、MCTオイルの3つだけ。一見簡単に揃えられるように見えますが、この中に1つ、簡単に手に入らない曲者がいます。それはグラスフェットバターです。基本的にスーパーには売っていませんので、通販を利用しないと手に入れることが難しいバターで、しかもかなり高価、更に1回あたり大さじ1から2ほど使用するので、値段と相まってコストが嵩みます。悩みましたが、今後毎朝飲み続けて行くという前提を考えると少々高すぎるという結論になったので、スーパーで購入できる通常の無塩バターを使用することにしました。それによって本来意図する効果が得られるのかどうかという部分は気になりますが、一応元ネタの書籍には「良質な無塩バター」でも良い的な感じの記載があったので、良質かどうかは分かりませんがとりあえず良しとしましょう。
それ以外に必要な、良質なコーヒー、コレについてはスペシャルティコーヒーを用意出来るので問題なし。MCTオイルについては聞きなれない名前ですが、意外とスーパーでも売っています。こちらもグラスフェットバター同様非常に高価ですが、1回あたりの使用量は少ないのでレシピ通りに行きたいと思います。今回はネットで色々まとめて購入する際にあわせて以下のMCTオイルを購入しました。
バターコーヒーに使用する材料がこちら。バターは1ブロックあたり10gで、今回はとりあえず20g使用します。
バターコーヒーの作り方と注意点
素材の準備ができたら、バターコーヒーを作ります。まず、コーヒーの抽出から。コーヒーはコーヒーオイルが含まれたほうが良いそうなので、フレンチプレスや金属フィルターを使用してコーヒーを淹れます。今回はフレンチプレスで、抽出量は260ccです。
コーヒーを淹れたら、ミキサーにバターを20gとMCTオイルを小さじ1杯(5cc)入れて、コーヒーを注ぎます。MCTオイルについては大さじ2杯(30cc)まで入れて良いようですが、お腹を下しやすく、慣れていない人は摂取しすぎると色々とひどい事(自粛)になるらしいので、今回は小さじ1杯としておきます。
また、バターコーヒーはバターとMCTオイル、コーヒーを一緒に摂取すれば良いということではなく、しっかりと撹拌する事が大事だそうです。その為、確実にミキサーで撹拌する必要があります。3つの素材をミキサーに入れたらスイッチを入れてしっかりとブレンド。美味しそうな色合いになったらスイッチを切ってカップに注いで完了です。
ミキサーで混ぜられたバターコーヒー。いい色合いしてます。
バターコーヒーを飲む
フレンチプレスで淹れたコーヒーをミキサーでバターとMCTオイルで混ぜたコーヒーがこちら。
控えめに言って美味しそうです。泡立った部分も良い感じ。香りはカフェオレみたいな、乳成分を感じさせる香りで、見た目と香りは合格点。
飲んでみると、まずバターとコーヒーの酸味が絶妙にマッチしない。バターの油っぽさとコーヒーの酸味が完全に喧嘩しています。しかし、飲めないというほどでもないのでそのまま飲み進める。と、半分くらい飲んだ時点でだんだん油で飲むのがキツくなってきました。が、飲めないわけでもないので最後までしっかり完飲。
考察・感想
飲み終えてまず言えることは、まずコーヒー豆は深煎りのものを使用するのが良いと思います。というのも、バターの風味とコーヒーの酸味はマッチしないからです。そのため、深煎りのコーヒー豆を使用して酸味が少なく苦味の多いコーヒーを淹れて使用するのが良いでしょう。
また、できればフレンチプレスではなく金属フィルターのハンドドリップで淹れるのが良いと思いました。これは、フレンチプレスでコーヒーを淹れるとどうしてもハンドドリップよりも味が薄くなりがちになり、そのせいでバターコーヒーを作った場合にバターにコーヒーが負けてしまうのです。そのため、できれば濃くコーヒーを淹れることが出来るハンドドリップで淹れるのが良いと思います。ですが、コーヒー豆が深煎りであればフレンチプレスでも苦味強めのコーヒーを淹れることが出来るので、これについては”できればその方が良い”といったところです。
バターですが、今回は20g使用してみましたが、もう少し量は控えても良いかと思いました。やはり油感が強い。コレについては、本来使われるべきグラスフェットバターや、品質の良い無塩バターを使用したら解決出来るのかもしれませんが、同じバターには変わりないので多分変わらない気がします。しかし、減らしすぎるとそれはそれでバターコーヒーの本来の要件である脳のパフォーマンスを向上させ空腹感を無くすという点を満たすことができない可能性があるので、深煎りのコーヒー豆を使用してバターコーヒーを淹れてもバターが強いかどうかを試してみてから量を減らすかどうかを決めるのも良いのかなと思います。
MCTオイルについては、よく分かりませんでした。オイルを単独で先に食べてみれば良かったのですが、それには少々抵抗が・・・まあ、存在を感じさせ無かったということは上手く溶け込んでくれて邪魔しないということなので、分量については減らしたりする必要は無いでしょう。たぶんバターの主張が強すぎるというのが原因なのでしょうけど。
初めてのバターコーヒーを飲んだ感想としては、思ったよりバター感が強く、美味しいとは言えなかったです。ですが、まだ工夫を凝らすことで美味しく飲むことが出来るかもしれないため、それについて毎朝のバターコーヒーを実践しつつ探って行きたいと思います。
さいごに
これから少なくとも2週間、美味しかろうが不味かろうが朝食はバターコーヒーのみで闘います。なるべく美味しく飲みたいので、深煎りのコーヒー豆で作ったバターコーヒーを早めに試しておいて、少しでも美味しく飲める工夫をして行きたいと思います。バターはなるべく変えたくないので(コスト的な意味で)、それで良くなってくれると良いなあ。
もし、バターコーヒーをメインにしたダイエットを実践して何か変化があったら、それについて書こうかと思います。コーヒーと関係ありそうな部分だけに絞って。