コーヒーを蒸らす時の適切なお湯の量について その1

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山盛り一杯

前回の記事で蒸らしを行う際に、豆の粗さによってお湯の量を変更することについて少し触れたので、今回は豆の粗さごとの適切なお湯の量について検証してみました。

はじめに

適切なお湯の量と書きましたが、本やネットで情報を見た感じだと、「フィルターにお湯がかからないようにしながら粉に満遍なく注いで、サーバーに数滴落ちるぐらい」が適量とされている事が多いようです。今回は、それを参考に条件を設定しました。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:トラジャ
  • 焙煎度:フルシティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):3・4・5・7
  • ドリッパー:カリタ ロトブラウン102(陶器)
  • フィルター:カリタ 珈琲屋さんのコーヒーフィルター102(白)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:96℃

更に、お湯を注ぐ際の条件として、

  • ミルのメモリが3・4・5のとき、20gまでお湯を細く注ぐ
  • ミルのメモリが7のとき、10gまでお湯を細く注ぐ
  • 上記の量までお湯を注いだ後、0.5~1.0gの間隔で点滴でお湯を注ぐ
  • 点滴後は、5秒以上の待機時間を置く
  • 1滴落ちた時点で終了

としました。

今回の結果

今回はいきなり結果から。滴が1滴落ちるまでに必要なお湯の量は以下の通りとなりました。

  • ミルのメモリが3のとき:37.5g(豆との比率:1.875)
  • ミルのメモリが4のとき:30.9g(豆との比率:1.545)
  • ミルのメモリが5のとき:28.9g(豆との比率:1.445)
  • ミルのメモリが7のとき:23.5g(豆との比率:1.175)

考察など

まず、初めに思ったことが、今回の結果は「現実的・実用的ではない」という事でした。いつもコーヒーを飲む際は4のメモリの粗さで挽いたものを使うのですが、だいたいいつも22g程度まで細く注ぎ続けると、サーバーへコーヒーの滴が落ちてくるためです。そのため、今回のメモリが4のとき、30.9gのお湯で初めて滴が落ちてきた、という結果と比較すると明らかにお湯を注ぐ速度に依存する部分があると考えられます。これについてはメモリが7のとき、20gまで3・4・5のときと同じペースでお湯を注ぐと、18g程度で滴がダバダバ落ちてきてしまったため、メモリが7の時だけ10gまでお湯を細く注ぎ、それ以降は点滴にしたという経緯もあるため、確実に関係があるものと考えます。

上記のことから、今回の結果と同じ量のお湯を一気に注いだ場合、サーバーに大量に流れてしまうのは確実です。そのため、「制限時間内にサーバーに滴が落ちるまで注ぐ」という事を条件として設定し、より現実的な、蒸らしに適切なお湯の量についてまた検証する必要がありそうです。しかし、これにも今考えられるだけでも課題があって、より高性能な秤が必要であるという事です。今使用しているハリオのドリップスケールは、重さの表示が反映されるのが遅く、滴が落ちた時点での正確な重さが、滴が落ちた時点で表示されていない可能性が高いためです。録画しながらであれば、ある程度は正確な値がとれるかもしれませんが・・・。

さいごに

今回の検証はあまり良いものとは言えませんでしたが、あくまで「検証」であるので、こういう事もあってこそだとも思いますし、今後も失敗したとしてもそのまま結果を書き連ねていきたいと思っています。

まだ始まったばかりでだいぶ迷走していますが、経験を積み重ねて徐々に高度な検証と考察をしていければと思います。

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