コーヒーを淹れるとき、濾紙(フィルター)は濡らした方が良い?

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濡れる前のフィルター

今回は検証というより問題提起といった感じです。内容は、コーヒー粉を濾紙に入れる前に濾紙を濡らしておくべきか、濡らさないでおくべきかという点です。

はじめに

これについては、理由も含めて人それぞれだと思います。濡らした/濡らさない方がお湯が抜ける、満遍なく蒸らせる、味が変わる、美味しくなる・・・・。ちなみに私は、コーヒーを飲み始めたころは濡らしていませんでしたが、現在は必ずお湯で濡らしてからコーヒー粉を入れています。でも、それぞれを飲み比べた結果そうしたわけではありませんし、両方試してみて濡らした方が良いと思ったから濡らしている、という程度の理由です。

今回は味の比較の体は取っていませんが、いつも通り条件を記載しておきます。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:パプアニューギニア
  • 焙煎度:フルシティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
  • ドリッパー:カリタ 101ロトブラウン(陶器)
  • フィルター:カリタ 珈琲屋さんのコーヒーフィルター101(白)
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • お湯の温度:96℃
  • 抽出量:120cc

それぞれの比較と濡らした方が良いと思った理由

まず、濡らさずにコーヒーを抽出した後のドリッパーの写真がこちら。

濾紙を濡らさなかった場合

次に、濾紙を濡らしてコーヒーを抽出した時の写真です。

濾紙を濡らした場合

この2つを見ての通り、濾紙を濡らさなかった場合、濾紙へコーヒーが多く吸収されているのがわかります。これを見たまま解釈するならば、吸われた分だけコーヒーが薄くなっていて、そして、恐らく抽出し始めに近いものが多く吸収されていると考えられます。コーヒーの抽出前半と後半の比較検証の結果を考慮すると、これは大変損をしているように感じます。コーヒーの最も美味しい部分を濾紙に吸われている可能性があるわけですからね。

一応、濡らした場合にもデメリットがあります。それは、コーヒー粉をドリッパーに入れるとき、中心に静かに入れてやらないと、粉が濡れた濾紙に引っ付いてしまう場合がある点です。よっぽど大雑把にやらない限りは大丈夫でしょうが、濾紙に付いてしまった分は捨ててしまったも同然ですので注意が必要です。

また、今回は交互に飲んでの比較はしませんでしたが、1杯目に濾紙を濡らさなかったものを飲んで、2杯目に濾紙を濡らした場合の物を飲んだ時、2杯目のほうが苦味を強く感じた気がします。上に書いたように、抽出初めの部分が濾紙に吸収されてしまっているとしたら、そう感じたのも辻褄が合う気がします。

最後になってしまいましたが、私が濾紙を濡らすのは写真の見た目通り、明らかにコーヒーを吸われているからです。皆さんはどうでしょうか。色々試して、濡らさない方が良いという結論にたどり着いた人や、私と同じような考えの人、有名店がそうしているから真似して濾紙を濡らしている/濡らしていない人、色々な思いがあると思います。何にせよ、好みの違いはあれど、この点で何かしらコーヒーの味に違いが生まれるのは間違いないでしょう。私に感じ取れるかはわかりませんが。

さいごに

正直な話をすると、最近生活スタイルが変わったせいもあり、今回は検証のネタを考えるのを忘れていたので、検証ネタにするのが難しそうだったのでストックにしていたものから無理やりネタを引っ張り出してきて、こんな感じになりました。次回はいつも通り、検証の体で行きたいと思います。

余談ですが、いつも写真を撮るときはマニュアルフォーカスで撮影していて、今回は手早く済ませるためにオートフォーカスで撮影したのですが、やっぱりオートのほうが綺麗に取れますね。撮影も楽しみたいのでマニュアルで撮影していますが、こうもあっさり差をつけられてしまうと少々空しいです。

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