冷たい牛乳を直接滴下して濃厚アイスカフェオレを抽出する

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冷たい牛乳で直接カフェオレを抽出できる?

夏になって、冷房をガンガン効かせた部屋じゃないとホットコーヒーを飲むのがしんどくなってきました。最近水出しコーヒーの抽出器具を購入し、略式な感じですが手軽に水出しコーヒーを飲めるようになったのでコレをもうちょっと有効活用したいなーと思案していたのですが、だいぶ前にダイレクトカフェオレと称して温めた牛乳で直接カフェオレを抽出したことを思い出して、冷たい牛乳での抽出はまだ試したことがなかったことを思い出しました。

お湯の代わりに温かい牛乳を使ってコーヒーをドリップすると、熱を持っていることもありちゃんとコーヒー成分が抽出されるのはわかりますが、冷たい牛乳だとどうなるでしょうか。かつ水出し方式、つまり牛乳をポタポタと滴下した場合、どの程度コーヒー成分を抽出できるのでしょうか。まあ水の滴下でもコーヒーになると考えると、牛乳でもちゃんとコーヒー(カフェオレ)になると思いますが、どの程度コーヒーに近づくかは未知数です。

冷たい牛乳をコーヒー粉に滴下して、直接カフェオレを作る・・・。これを今回”アイスダイレクトカフェオレ”と銘打って、美味しいアイスダイレクトカフェオレの抽出ができるかを試していきたいと思います。

牛乳をコーヒー粉に滴下してカフェオレを抽出する

ダイレクトアイスカフェオレを抽出するために、前述した水出しコーヒーの抽出器具、ハリオのWDD-5-PGR を使用します。まずはコーヒー粉を挽きますが、こちらの器具のコーヒー豆の挽き具合の推奨は中挽きだった気がしますが、なるべく濃く抽出したいのでコーヒー粉は細挽きにします。

紙パックの牛乳と細挽きのコーヒー粉

牛乳と細挽きにしたコーヒー豆。コーヒー豆は手元にあるものを適当に寄せ集めたもので、中深煎りくらい。水出しなので、できれば深煎りが良いでしょう。

挽いたコーヒー豆をバスケットに投入して、少し湿らせてよくかき混ぜます。もちろん、湿らせるのも牛乳で。ただ、水に比べて浸透率が低いというか、コーヒー粉に馴染みにくい感じがしました。

全体を湿らせたコーヒー粉に丸ろ紙を乗せたら、上段ボールをセットし、牛乳を注いだらダイレクトアイスカフェオレの抽出開始です。

牛乳が注がれたWDD-5-PGR

水出しコーヒーの器具に牛乳が入っている、見慣れないこの感じ。ワクワクしますね。

あとはこのまま冷蔵庫に入れて、牛乳がすべて滴下されるまで待ちます。余裕を持って1時間くらい放置した後、冷蔵庫を開けて見ると・・・。

ビーカーに入ったアイスカフェオレ

こんな具合!どうでしょう。色味的にはまあまあアイスカフェオレになっているように見えます。

ダイレクトアイスカフェオレを飲む

見た目はちゃんとカフェオレしてますが、味はカフェオレしてるでしょうか。カップに注いで、早速飲んでみます。

カップに入ったカフェオレ

最近ガラスを割りまくってしまって、耐熱プリンカップしかガラスのカップがありません・・・。黒い斑点はさっきコーヒー粉を入れてたときの名残。

味は、コーヒー豆の焙煎度もあってかコーヒー感は思ったほど強くはない。ですが、ちゃんとカフェオレしています。2種類ブレンドしたコーヒー豆のうち、片方は香りが華やかめのコーヒー豆を使用したのですが、その個性的な香りもちゃんと感じられ、そこいらで飲むカフェオレとはまた一線を画す味わいです。

そして特徴的だと思ったのが、カフェオレの粘度です。普通カフェオレはコーヒーと牛乳を組み合わせるので水分+牛乳という具合で比較的サラリとしますが、今回のアイスダイレクトカフェオレは牛乳で直接抽出しているので、ドロッとした感じが強めに感じられます。そのため、カフェオレ的な意味では非常に濃厚なものになっています。

考察・感想

水出しの場合、水と牛乳でコーヒーの抽出具合が変わって上手くコーヒーが抽出できないかもしれない・・・という疑念も過りましたが、蓋を開けてみればちゃんと美味しいアイスカフェオレになりました。水の代わりに牛乳を使用するだけで何も難しいことは無く、非常に手軽にコーヒーの楽しみ方の幅を増やすことができたと思います。牛乳のみ&氷なしで濃厚、冷蔵庫で抽出すればそのままでも冷たいアイスダイレクトカフェオレは、普通のカフェオレとはまた違った感覚で楽しむことができました。

デメリットがあるとすれば、水出しコーヒーを抽出する場合、同じ量のホットコーヒーを抽出するときと比較して多量のコーヒー豆が必要になるので、コスト的に高く付くことでしょうか。ほんの少しですが。でもまあ、コストを気にしてたら美味しいコーヒーを飲むことはそもそも難しいので、家でコーヒーをドリップして飲む人にとってはあまり気にならない点かとは思います。

ただ、アイスダイレクトカフェオレを試すにあたっては、今回使用したような安価な水出しコーヒー器具なら良いですが、コーヒーの専門店にあるような、大きなノッポの古時計のような本格的な水出しコーヒー器具でやるにはちょっと勇気がいりますね。牛乳は脂肪分が多いので、ちゃんと手入れしないと油分が器具に残ってしまいますし。水を使用するときよりも、使用後の手入れは念入りに行う必要があるので、その点は注意が必要です。

それと、カフェオレがどのくらい日持ちするかが少し気がかりです。今回600ml弱抽出したのですが、流石に一回では飲みきれません。ただ、牛乳で抽出しているので、気持ち的に水出しコーヒーよりは早く消費しなくちゃいけない気分になります。遅くとも24時間以内には飲み終える予定ですが、一度に大量にアイスダイレクトカフェオレを作る場合は消費についても注意したほうが良いかもしれません。何日もおいておいたうえで飲んだらお腹を壊しちゃった、なんてのは間抜け過ぎますからね。

これからの暑い季節のコーヒーの楽しみ方の一つとして、手軽に試せるアイスダイレクトカフェオレ、ぜひ一度試してみてください。

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