夏にぴったりのコーヒーを考える -コーヒー水-

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エアロプレスでコーヒー水を作る

地域によっては梅雨も明けて、そろそろ夏本番って感じでしょうか。ちょっと出遅れましたが、夏にピッタリのコーヒーの楽しみ方を色々試してみたいと思います。1回目は「コーヒー水」です。

はじめに

昨年は夏の時期に、主に如何にしてホットコーヒーを急速冷却してアイスコーヒーにするか、という点において検証を重ねていましたが、今年はちょっと見方というかアプローチを変えて、方法にこだわらず夏にぴったりな涼しさ満点コーヒーを楽しむための抽出方法を模索して行きたいと思います。

で、はじめに思いついたのが今回検証するコーヒー水です。夏にコーヒーを抽出するためにお湯を沸かすのは熱くて嫌だし、かと言って1リットルも浸け置き、浸漬法のコーヒーを作るほどでもなく、1杯分だけ良い!と言った願望を叶え、かつスッキリでゴクゴクいける。そんなコーヒー、というよりコーヒー風味の水をイメージしつつ検証開始です。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:エチオピア シャキッソハニー
  • 焙煎度:フルシティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):1
  • ドリッパー:エアロビー エアロプレス
  • フィルター:エアロプレス用ペーパーフィルター
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • 水の量:約150cc
  • 抽出量:約120〜140cc

コーヒーを抽出する準備

要件は簡単です。準備するものは、エアロプレスのコーヒーメーカー、細引きのコーヒー豆、冷やした水。コーヒー豆は20g、ナイスカットミルの1のメモリで挽いておきます。水の量は私がいつもホットコーヒーを抽出している量である120ccを抽出目安として、コーヒー豆に吸収される量を考慮して多めの150ccとしました。水は浄水器を通した水道水を、冷凍庫に入れて程よく冷やしておきます。

エアロプレスでコーヒー水を抽出する

準備ができたら、あとはエアロプレスでコーヒーを入れる要領でコーヒーを抽出します。プレスしていくと、水なのでそれほど色が出ないかなと思いましたが、結構しっかりコーヒーの色をした液体が抽出されました。

コーヒー水

これでコーヒーの抽出は完了です。

コーヒー水を飲む

見た目は思ったより濃い色ですが・・・見た目に騙されたことは過去にあります。今回は果たして。口に含むと、味はちゃんとコーヒー。しかし、今回使用したコーヒー豆は酸味が主体のコーヒーですが、酸味はほとんど感じられず。飲み込んだときにはほんのりコーヒー、後味までもほんのりコーヒー。全体的な味はやはり薄いですが、手軽さを考慮すれば全然合格ではないでしょうか。

感想・考察など

初めの方に書いたように、コーヒー風味の水程度になれば良いかなーと思っていたのですが、思った以上にコーヒーの味がしたので結果自体には満足です。しかし冷静になって考えてみると、120cc程度の抽出量に対してコーヒー豆を20g使った割には全然味が出ていない、とも思いました。正直半分の10gの量程度で同量を抽出して納得がいく範囲になるかと思います。後片付けまで済ませてしまったので今更もう一回行うことは面倒なのでしませんが、流石に10gのコーヒー豆では本当にコーヒーの風味がする水、程度になるかとは思います。

ただ、対応策もあるかと思います。今回はフルシティロースト程度の焙煎度のコーヒー豆を使用したので、もっと深入りのアイスコーヒー用のコーヒー豆を使用すれば、少量でもグッと深く濃い「コーヒー水」が抽出できるかもしれません。

また、酸味についても少々疑問が残りました。今回は酸味が強めのコーヒー豆を使用しましたが、苦味と比較して酸味はほとんど感じませんでした。これまでの経験上、温度が低くなると苦味が感じにくくなる代わりに酸味が感じられるようになるのがコーヒー定石でしたが、それを当てはめるともっと酸味を感じられても良かったように思います。そう考えると、酸味は苦味よりも溶け出しにくい成分で、お湯で出すか水の場合はもっと長時間浸け置いておかないといけないのかもしれません。そう仮定した場合、もっと焙煎度の高いコーヒー豆を使用することも踏まえて、このコーヒー水では酸味を感じることは諦める必要があるかもしれません。

豆の量と焙煎度、2つの課題が生まれたので、このコーヒー水については再度検証を行う必要がありそうです。

さいごに

今回目指したのはコーヒーではなくコーヒー風味の水なので、タイトルはあえて「水出しコーヒー」ではなく「コーヒー水」としました。これがコーヒーの一つの楽しみ方として誰かのコーヒーライフを豊かにできれば良いなあ、と思います。

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