夏にぴったりのコーヒーを考える -コーヒー葛餅-
- コーヒーの抽出
- 夏にぴったりのコーヒー
コーヒーデザート系の検証はアガーで終わりと言いました。が、そのあとにとある単語が目に入って「もしかしたら・・・」という考えが頭をよぎったのがいけませんでした。
はじめに
ネットを徘徊していて見つけたのが、「葛餅」の二文字。寒天と並んで葛餅もこれまで生きていておそらく口に含んだことがない食べ物でしたが、「餅」というあたりに心惹かれました。いけるかな?と思って葛餅の作り方を調べてみると、水を使用して作るようだったのでいけると踏んで、葛粉を購入し、今に至ります。
コーヒーデザートに関する検証は、少なくとも今夏は、今回こそは本当に終わり。のはず。
条件
今回の検証は以下の条件下で行いました。
- 使用したコーヒー豆:ホンジュラス パロセコ農園
- 焙煎度:ミディアムローストぐらい
- コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):4
- ドリッパー:カリタ ロト101(陶器)
- コーヒーポット:ユキワ M-5
- フィルター:カリタ カリタ コーヒーフィルター101(ホワイト)
- 秤:ハリオ ドリップスケール
- 豆の使用量:20g
- お湯の温度:約94℃
- 抽出量:120cc
- 葛粉の量:約30g
コーヒー葛餅を作る
コーヒー葛餅を作ります。作り方としては、葛粉のパッケージ裏にも書いてありましたがそちらは蒸し器を使うようなのでスルー。「葛餅 作り方」で検索して出てきたクッ○パッドのレシピを参考にコーヒー葛餅を作ります。
30gの葛粉。塊が多くて、粉って感じではありません。
○ックパッドのレシピでは、水の量200ccに対して葛粉50gと書いてあったので、比率を保持して量を減らして、更に水をコーヒーに置き換えて120ccの葛粉30ccでコーヒー葛餅を作ることにしました。まずコーヒーを入れて、それを小鍋に移します。そこに葛粉を入れて、溶けるまで混ぜる。黒のコーヒーに白の葛粉が溶けて、ミルクティー的な色合いになりました。お陰で溶けてるのか溶けてないのか分かりませんでしたが、とりあえず溶けたことにしました。溶かしたら、鍋を中火にかけて混ぜます。火にかけるとすぐ固まってきて、慌ててかき混ぜる。あっという間にネバネバの塊になりました。これを透明感が出るまでかき混ぜ続けて、透明っぽくなってからも数分混ぜます。いいかなーと思ったところで水で濡らしておいた適当な型に入れて、上からラップを使って平らに押し固める。が、うまく平らにはなりませんでした。同時に氷水に型ごと突っ込んで、ある程度冷えたら完成です。
コーヒー葛餅をかき混ぜた後の小鍋。壮絶な戦いの後が見て取れます。
完成したコーヒー葛餅がこちら。意外とサマになってる?
コーヒー葛餅を食べる
型から取り出したコーヒー葛餅を食べます。フォークで切ろうとすると、餅というだけあって粘り気があり切りにくい。一口大を切り出して実食。食感は、ゼリーとも寒天ともアガーとも違い、しっかり固まってはいるもののもちもちしていて、あからさまに固めました!といった違和感もなく良い感じ。味もちゃんとコーヒーの味がしましたが、今回は浅煎りのコーヒー豆を使用したせいもあってか、コーヒー感は少々低めに感じます。しかし、ゼリーのときも寒天のときもアガーのときも思いましたが、やはり液体でコーヒーを飲むのと、固体でコーヒーを嗜む場合ではまた別な対応が必要で、固めた場合は液体のときよりも個人的にガツンと来る感じなので、薄めのコーヒーを使用したり、砂糖を加えたり、今回のようにコーヒー感少なめくらいが良いのかもしれません。
感想・考察など
なんというか、緩めに固めたゼリーが最強かと思っていましたが、普通に固めた葛餅のほうが良いような気がしました。もちもちは正義。更に冷やして固める時間もほぼいらないのですぐ出来るという点も良いですね。ただ、今更ですが夏っぽくは無いかもしれません。
また、今回は葛粉の分量を少なくした緩めのパターンを試さなかったのですが、理由として、かつ葛餅の欠点として材料費が高いという事が挙げられます。今回使用したのは80g入りの本葛粉なのですが、お値段は500円しました。すでに30g使っているので、残り50g。コスパはこれまでのコーヒーデザートの中で最も悪いです。葛粉も本葛粉ではなく、馬鈴薯あたりの澱粉を含んだものもあるらしいのですが、見つけることができませんでした。
高く付きましたが、結果的には満足だったのでやって良かったと思います。是非お試し頂きたいですね。
さいごに
コーヒー葛餅は夏っぽくないとしたら、秋とかかなあ。秋といえば十五夜→だんご→コーヒー団子・・・。とかいう余計なことを記事を書いている途中に思いついてしまいました。秋になったらやるしか無い。