夏にぴったりのコーヒーを考える -コーヒー氷-

はじめに

暑い時はやっぱり冷たいもの、特にアイスとか、凍らせてあるものが良いですね。そんな発想をそのまんまコーヒーに当てはめたものが、今回紹介するコーヒー氷です。コーヒーの情報に敏感な人であれば、割と見たり聞いたりすでに試していたりするとは思うのでやるかどうかは迷いましたが、基本を抑えるという意味でも敢えて試します。ちなみに私はコーヒー氷を作るのは今回が初めてで、特に情報漁った事もありません。何でもかんでも調べすぎるとネタが枯渇しちゃいそうなので。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

• 使用したコーヒー豆：コスタリカ SHB ラ・カンデリージャ ハニー
• 焙煎度：フルシティローストぐらい
• コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ)：4
• ドリッパー：カリタ ロト101(陶器)
• コーヒーポット：ユキワ M-5
• フィルター：カリタ カリタ コーヒーフィルター101（ホワイト）
• 秤：ハリオ ドリップスケール
• 豆の使用量：20g
• お湯の温度：約94℃
• 抽出量：240cc

コーヒーを入れて凍らせる

コーヒー氷を作ります。特に工夫はせず、コーヒーを入れてそれをそのまま凍らせます。ただ、いつも通り20gのコーヒー豆で120ccの氷はちょっとコストパフォーマンスが悪いと考えたので、今回は倍量の240ccを抽出しました。コーヒーを抽出したら、製氷皿に注ぎます。240ccで気持ち多すぎるくらいでちょうど良い感じ。

このまま冷凍庫に入れると庫内温度がグッと上がりそうだったので、扇風機の前に数分程度晒して粗熱を取ってから冷凍庫に入れます。だいたい4時間も入れておけば固まって、コーヒー氷の完成です。

コーヒー氷は思ったよりベタベタしていて、溶けやすい気がしました。

コーヒー氷でアイスコーヒー

出来上がったコーヒー氷でまずアイスコーヒーを作ります。120ccのホットコーヒーを抽出して、コーヒー氷を入れたグラスに注ぎます。

ピンボケ勘弁。熱々のコーヒーを注いだのでほとんど氷は溶けてしまいました。が、きっちり冷えました。飲むと、しっかりホットコーヒーと遜色ない濃さの冷たいコーヒーがそこにありました。普通の氷ではないので薄くならず、かつ冷たい。これはいいものです。

さらに、コーヒー氷でアイスコーヒーを作るメリットとしては、コーヒー氷と違う種類のコーヒー豆を使用して抽出したホットコーヒーを注げば、瞬く間にブレンドコーヒーを楽しむことができるという点です。夏のコーヒーを楽しむツールとしては最強ではないのでしょうか。

コーヒー氷でカフェオレ

カフェオレも試します。コーヒー氷を2個グラスに入れて牛乳を注いだら、あとは待つだけ。時間経過で徐々にコーヒー氷が溶け出して、カフェオレに変わっていきます。長時間置いても氷なので冷たさが保持されるのも良いですね。時間がないときには向いていませんが、長くゆっくりカフェタイムを取れる時などに良いかもしれません。

コーヒーを氷そのまま食べる

ここまできて他に何かないかなあ、と考えていたら、そのまま食べていないことに気がつきました。コーヒーに"食べてない"って表現もなんだか新鮮。ということでそのまま一つ摘んで口に放り込みます。味は、口に含んだ時以外にも酸味が感じられました。それは少し経ったら感じられなくなってしましましたが、コーヒーの味自体はしっかり感じられ、しかし最初に口に含んでから徐々に味が薄くなる印象。と思いきや濃くなったりして、氷の部分部分で濃さが異なっていて、バランスよく凍ってはくれないようです。それと、やはり水だけではないせいか、通常の氷よりも早く溶けます。逆に食べやすくて良いとも捉えられるでしょうか。

感想・考察など

ただ単にホットコーヒーを凍らせただけですが、意外と楽しみ方がありそうです。特に、ホットコーヒーの種類を変えて簡易的にブレンドアイスコーヒーを楽しめるというのは素晴らしいと思います。また、水出しなどの最初から冷えているコーヒーに通常の氷の代わりに使用すれば、時間経過で味わいが大きく変化するコーヒーとして楽しむ事もできるでしょう。

若干気になったのは、消費期限についてです。火を通して、凍らせてあるのですぐに悪くなったりはしないと思いますが、何週間も置いておくものでもないと思うので、作ったらなるべく早く消費する事を念のため心がけたほうが良いかもしれません。コーヒーという飲料の都合上、酸っぱくなってしまっても分かりにくいですしね。

また、コーヒーの固まり方にムラがある気がしました。これについて考えられるのが、コーヒー成分は液体中にバランスよく存在するのではなく、沈殿したりする可能性があるということです。これについては今後の検証ネタとして、どこかで試してみたいと思います。

さいごに

単純な内容でしたが、楽しみ方は豊富にあるコーヒー氷、試した事がない方は是非一度試してみてください。ただ、今回は氷がちょっと大きめに感じたので、小さめの製氷皿を使用するといいかもしれません。