コーヒー氷を作って、アイスコーヒーを淹れて飲む

はじめに

言うまでもなくコーヒーは好きなのですが、暑い空間にいる状態でホットコーヒーのことを考えると、それだけでコーヒーを淹れるのが非常に億劫になります。きっと、私だけじゃないはず。

そうなると、次に来る選択肢が水出しコーヒーです。でも、水出しコーヒーはポタポタ点滴で抽出する方法でも、水につけておく浸漬法で抽出する場合でも、すぐに飲むことは出来ません。事前に天気予報を確認しておいて、こんなにホットコーヒーを淹れることが億劫になることが予想できたなら事前に準備したんですけどね・・・。また、温度的にもっとキンキンに冷えたのコーヒーを飲みたい気分でした。

すると残るはコーヒーをもっと冷やして凍らせたコーヒー氷のみ。まあ、こちらも事前の作り置きをしなければならず、すぐには飲めないのですが、天気予報は明日もあさってもその先もアッツアツ。今やっておいたほうが良いと思ったので、コーヒー氷を作ることにしました。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

• 使用したコーヒー豆：グアテマラ エル・モリート
• 焙煎度：フレンチローストぐらい
• コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ)：4
• ドリッパー：ハリオ V60透過ドリッパー01(ガラス)
• コーヒーポット：ユキワ M-5
• フィルター：ハリオ V60ペーパーフィルター01W（ホワイト）
• 秤：ハリオ ドリップスケール
• 豆の使用量：30g
• お湯の温度：約88℃
• 蒸らし時間：20秒
• 抽出量：300ml

コーヒー氷を製氷するために使用する製氷皿

実は以前にもコーヒー氷を作っていて、そのときは通常の冷蔵庫の付属の製氷皿使用したのですが、そうすると通常の氷を並行して作れないので、別途製氷皿を購入しました。購入したのは半年以上前で、使用するのは今回が初めてですが・・・。

今回購入した製氷皿がこちら。小さい六角形がぎっしりの変わった形の製氷皿で、一度に65個の氷を作ることができます。カバー付き。

パール金属 クールランド ヘキサゴン アイストレー 蓋付 H-5236

この製氷皿を使用して、コーヒー氷を製氷していきます。

製氷皿でコーヒー氷を作る

次に、コーヒーを淹れていきます。製氷皿の容量がどの程度なのかわからなかったので量は多めに、深煎りのグアテマラを30g使用し、300mlのコーヒーをハンドドリップで淹れることにしました。コーヒーを淹れたら、製氷皿に注いでいきます。

コーヒーを注いだ状態。おおよそ180mlのコーヒーが入りました。このまま冷凍庫に淹れると庫内の温度が上がってしまうので、常温である程度冷ましてから、冷凍庫に入れます。六角形でトレイ下部の外気との接触面積が大きいおかげか、すぐ冷ますことが出来ました。

そして日が変わって。コーヒー氷がしっかり凍ったか確認します。

固まるとこんな感じ。しっかり固まってますね。

コーヒー氷の味を確かめる

固まってるのが確認できたら、コーヒー氷を取り出して食べてみます。トレイから取り出して・・・と、ここで判明したのですが、このトレイ、非常に取り出しにくい。グッと左右を曲げる感じで押しても全然氷が出てこない。トレイの裏にちょっと手を当てて温めたり、バンバン叩いてなんとか数個取り出すことが出来ました。

トレイから取り出すとこんな感じになっています。既にとちょっと溶けていますが、室温も高いので仕方ないかなと。

一つ食べてみると、深煎りのコーヒー豆を使用しただけあって、味はしっかりと苦いコーヒーです。冷たくて美味しい。そのままちょっとずつ摘んで食べても良いですが、せっかくなのでアイスコーヒーにしてみます。モカのG1を使用して130ml程度のコーヒーを淹れたら、コーヒー氷を敷き詰めたグラスにホットコーヒーを注いでアイスコーヒーの完成です。

もうほとんど氷が溶けてしまいましたが、ちゃんと冷えました。普通の氷ではなくコーヒー氷なので、薄くなることもなく、酸味が特徴のモカと苦いコーヒー氷がブレンドされて良い感じのアイスコーヒーになりました。

考察・感想

内容的には前回と同様、コーヒーを固めてコーヒー氷を作って、アイスコーヒーに使用して飲むという感じでお送りしました。温かいものを食べるのが億劫になる夏にコーヒーを飲みたい場合でも、コーヒー氷なら躊躇なく食べられるので、コーヒーは摂りたいけどホットコーヒーはちょっと嫌だな・・・、という気分になったときに備えて常備しておくと良いかと思います。

コーヒー氷単体で味わっても良いですし、アイスコーヒーを作るときに普通の氷の代わりに使用すれば、アイスコーヒーを薄めることなく冷やすことが出来ます。同じ種類のコーヒー氷とホットコーヒーを組み合わせてアイスコーヒーにしても良いですし、コーヒー氷とホットコーヒーをあえて別の種類のコーヒーにすれば、アイスコーヒーでブレンドを楽しむことが出来ます。数種類用意しておいて、その日の気分に合わせてチョイスするのも良いでしょう。

コーヒー氷を作る際の注意点としては、個人的な意見ですが、大きめに作ったほうが良いと思いました。というのも、アイスコーヒーを作るとき、つまりはコーヒー氷にホットコーヒーを注ぐときに氷が小さいとすぐに溶けてしまうからです。氷がすぐに溶けてしまうのはすぐ温度を下げることが出来ている証拠でもあるのですが、例えばコーヒー氷とホットコーヒーをそれぞれ別の種類のコーヒーを使用した場合に、すぐに氷が溶けると2種類のコーヒーがすぐブレンドされてしまいますが、溶け残る場合は時間経過でブレンド比率が変わるアイスコーヒーを楽しむことが出来ます。その変化を楽しみたいなら、大きめのコーヒー氷を作るのをオススメします。

それともう一つ、大きめ氷にしたほうが良いと思った理由としては、小さい氷の場合は製氷皿から非常に取り出しにくかったからです。製品にもよるかも知れませんが、少なくとも今回使用した製氷皿からコーヒー氷を取り出すときは、正直非常にイライラしました。しかも結局全部取り出せませんでしたし・・・。コーヒーは粘つくので、そのせいもあるのかも知れませんが、普通サイズの氷を作る製氷皿の場合はそんなふうにはならなかったはずなので、大きめに氷を作ることをオススメします。

さいごに

これからはアイスコーヒーメインの季節です。コーヒーはホットがベストですが、気温には勝てません。頑張ってホットコーヒーを飲むよりも、おとなしく冷たくて美味しいアイスコーヒーを飲みましょう。モノがないので試せていませんが、コーヒー氷を使ってかき氷を作ってみるなんてのも良いかも知れません。コーヒー氷一つで楽しみも広がるので、試したことがない人はぜひ試してみてください。