ボトルコーヒーを温めれば、簡単・美味しいホットコーヒーになる?
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ホットコーヒーを飲みたいけど、キッチンは寒くて長くは立っていられない、いたくない。では、どうやったら早くホットコーヒーを淹れられるのか。そう、既にあるものを温めれば良いんです。
手早く温かいコーヒーを飲みたい
寒い季節、温かいホットコーヒーを飲むためにはキッチンに立たなくてはいけません。キッチンが温かい人は関係ない話かもしれませんが、我が家のキッチンはモロに外気温の影響を受けているので、夏は暑いなか、冬は寒いなかで水仕事をしなければなりません。
今日、数段飛ばして急に寒くなったので、部屋着でキッチンに立つのがちょっと嫌になりました。でもコーヒーは飲みたい。キッチンになるべく立つことなく、手軽に温かいコーヒーを飲むためにはどうすれば良いか、少し考えてみて、以前から試してみようと思っていたことを実行することにしました。それは、ボトルコーヒーを温めて飲んでみるということです。
ボトルコーヒーを温める
以前、水出しコーヒーを温めて飲むという検証を行いました。水出しコーヒーを温めたホットコーヒーは、通常のプアオーバーで淹れたホットコーヒーとはまた違う味わいでしたが、コレはコレで美味しいホットコーヒーを飲むことができました。
だったら、既成品のボトルコーヒーを使用すれば、さらに手軽に美味しいホットコーヒーを飲むことができるんじゃないか、という淡い期待を持って、ボトルコーヒーを買うために寒いなか家を飛び出しました。本末転倒気味ですが・・・。
そして購入したのがこの3種類のボトルコーヒーです。セブン&アイのプライベートブランドのコーヒー、ジョージアのジャパンクラフトマン、そして一世を風靡したクラフトボスです。すべて冷蔵品のものです。
これらボトルコーヒーを小鍋に移し替えてコンロで火にかけて温めればあら不思議、手間いらずでホットコーヒーが飲めちまう、という寸法です。
フタを開けて、飲む分量だけ取り出します。それぞれ150mlほど取り出して小鍋に移し替え、強めの中火で温めます。
1分もしないうちに小鍋がフツフツと湧いてくるので、火から下ろしてカップに移すだけ。 なんと、ボトルコーヒーのフタを開けてから1分でホットコーヒーが出来てしまいました。これは革命ではないでしょうか(適当)。
温めたボトルコーヒーを飲む
手早くホットコーヒーが出来ました。ただ、冒頭ではしらばっくれましたが、一番の問題は味です。不味ければ意味はありません。その点かなり不安なのですが、飲まないことには分かりません。まず、セブン&アイのプライベートブランドのボトルコーヒーを飲んでみます。カップに鼻を近づけても、あまり香りはしません。飲むと、温かい。けれどかなり薄味で、苦味を感じるだけでコーヒー感は薄い。
この時点でもうお察し感があるのですが、まだコーヒーは残っています。次にジョージアのジャパンクラフトマン。こちらは水出しコーヒーを使用しているとのことで、ちょっと希望があります。鼻を近づけると、甘い香りがする!と思ったのですが、なんだか作り物っぽい香り。パッケージを見てみると、原材料に「香料」の文字があるのでそれのようです。飲むと、やはり薄味ですがセブン&アイのボトルコーヒーよりは美味しく感じます。ただ、やはり全体的に作り物臭い感じです。
最後に昨今のボトルコーヒーブームの火付け役、クラフトボス。飲む前に感じる香りはほぼなし。味は、セブン&アイのコーヒーよりも更に薄く、コーヒーと言うよりもう苦いお湯です。なんだろう、もう飲む意味を感じません。良い点といえば、飲むと体が温まるくらいでしょうか。
今回の結果
今回の結果をまとめると、以下のようになります。
- ボトルコーヒーは温めて飲んでも美味しくない
考察・感想
寒い中コンビニに向かうよりも、おとなしく寒いキッチンに立ってプアオーバーでコーヒーを淹れていたほうが良かったです。普段から常人より濃いコーヒーを飲んでいるせいもあるかもしれませんが、少なくとも自宅でコーヒー豆からコーヒーを飲んでいる人が温めたボトルコーヒーで満足できることは無いでしょう。
これは個人差があると思いますが、まずボトルコーヒーの味自体が薄いです。下手するとただの苦いお湯といっても差し支えありません。また、味自体も苦いだけで面白みがありません。ジョージアのジャパンクラフトマンは他に比べると甘みがあって面白い感じがしましたが、これは香料が頑張っているせいな気がします。
次に香りです。香りについては、香料を使用したものとしていないものがあるので製品によって差があるかと思いますが、今回飲み比べた3種類のうち唯一香料なしだったクラフトボスはほぼ無臭でした。セブン&アイとジョージアのボトルコーヒーは香料入りでしたが、セブン&アイは香りが弱く、ジョージアは不自然な香りで、全部ダメでした。
あと、なんだかカフェインを摂取した感覚がありません。いつもコーヒーを飲んだ後は、カフェインの興奮作用で変に集中力が増すというか独特な感覚があり、トイレが異常に近くなるのですが、そのどちらも感じません。これはつまり、市販のボトルコーヒーはコーヒーとして濃度が薄いということを表しているでしょう。普段からコーヒー漬けの体が証明してくれています。
・・・うーん、なんかただの”ボトルコーヒー辛口レビュー”みたくなってしまいました。そんなつもりではなかったのですが・・・。ただ、想像以上にガッカリしたのは間違いありません。ちょっとコーヒーを淹れるのが億劫なときのためにボトルコーヒーを常備しておく、というのは、コーヒー好きとしては無しですね。やっぱり市販のコーヒーより、コーヒー豆を挽いて淹れるコーヒーが美味しいです。私と同じようにズボラな考えを持っている方、少し手間でも、寒くても、ちゃんとコーヒー豆からコーヒーを淹れるようにしましょう。
さいごに
ちなみに、コンビニなどのホットドリンクコーナーに温かいボトルコーヒーあるじゃん、と思った方、この検証はあくまで事前にボトルコーヒーを常備しておけば〜ということを想定した上でのことなので、そのツッコミはそっと心の中にしまっておいて頂けるとこれ幸いです。