コーヒー1杯あたりのカフェイン量の基準ってなんだろう?

  •  
  •  
  •  コラム
  •  コラム

ネットを徘徊していると、コーヒーとカフェインと、健康の話を定期的に目にします。今日はそれについて前々から思っていたことを少々書いていきたいと思います。

はじめに

よく、「コーヒー1杯のカフェイン量〇〇mg」とか「カフェインの摂取目安量は1日〇〇mgで、コーヒー換算で何杯分」という記事を見ます。コーヒー豆を挽いて飲む前はそうなのかーぐらいで済ませていましたが(そもそもコーヒーを積極的に飲み始める前にそういう話を聞いた事があったか定かではありませんが)、今、毎朝コーヒー豆の重量を計っている身としては、この手の話は分からない事だらけです。

コーヒー1杯とは何mlなのか

この手の話で、コーヒーを普段飲まない人でも疑問に思うであろう事で結構あるのが、「コーヒー1杯でカフェイン○○mg」という文面です。見ての通り、コーヒー1杯が何mlの事なのかが分かりません。普段スタバやタリーズに行く人はトールサイズを想像するかもしれませんし、ドトール派はSサイズ1杯分を想像するかもしれません。しかし、両者の量はたしか2倍以上違かったはずで、この時点でもう数字がなんの意味も持たなくなっています。

何グラムのコーヒー豆を使用した場合なのか

でも、ちょくちょく「コーヒー1杯(○○ml)当たり」とか「マグカップ1杯分」とか表記している場合も勿論あります。マグカップ1杯分はまだ全然あてになりませんが。しかし、そこをクリアしても次に問題なのが、何グラムのコーヒー豆を使用した場合か、という点です。私は通常20グラムのコーヒー豆を使用して120mlのコーヒーを抽出しますが、これをコーヒー豆の量を考慮せずに「120mlでカフェイン〇〇mgなら1日○杯までオッケーか!」というノリでコーヒーを飲んだら、恐らく病院行きでしょう。それくらい濃いコーヒーを飲んでいる自覚があります。つまり濃度の基準が無いのが問題だという事です。ちなみに私の場合は上記の濃度で3杯以上飲むとフラフラしてきて、体調の異常を自覚します。

コーヒー豆の焙煎状況は?

さらに、コーヒーによって使用するコーヒー豆の焙煎度も違うでしょう。カフェインの含有量と焙煎度の相対関係は不明ですが、もし、仮に焙煎度が高い、深煎りのコーヒー豆ほどカフェインの含有量が多くなるとした場合、アイスコーヒーとか、スタバなどのシアトル系のカフェが提供するコーヒーとか、深煎りのコーヒー豆を使用しているものに対してはまた限界摂取量が変わってくると思います。

また、もしかしたら焙煎からの日数も関係してくるかもしれません。煎りたてのコーヒー豆を使用した場合なのか、何ヶ月も放置されたものを使用した場合なのか。よく聞くフレーズとして「コーヒー豆は生鮮食品」というものがあるのですが、それに当てはめた場合、この点についても無視はできません。

コーヒー豆の種類は?

もっと細かいところまで突くと、コーヒー豆の種類によってもカフェインの含有量が違ってくる可能性だってあります。とは言ってもさすがにそこまで行くと私も想像はつかないのでなんとも言えません。同じコーヒーという種類の果実ですから、その品種ごとの差はさすがに無視されても仕方ないとは思いますが。

まとめ

ぐちゃぐちゃしてしまいましたが、コーヒー豆をどれくらい使用して抽出したコーヒーの場合なのかという1点は重要だと思うので、このテーマに言及するのであればそこはどうにかして書いて欲しい部分ではありますね。そうでないと、極端な話、100グラムのコーヒー豆を使用して100mlのコーヒーを抽出して飲んでいる人がいて、その人が精度の低い情報を鵜呑みにして大丈夫だと思ってコーヒーを飲み続けて倒れた場合、誰が責任をとってくれるのでしょうか。・・・まあ、結局は自己責任ですが。

実際、こういう「コーヒー○○mlでカフェイン〇〇mg」という記事が氾濫しているのは、誰かが書いた記事をいわゆるキュレーションメディアがリライトしておんなじような事が書かれているだけだと思いますが、結局転載しているだけなので、元の記事がしっかりしたものでなければ突き詰めて読んでみると全然あてになりませんし、無責任な事を書いている事がわかりますね。最近では適当な事書きすぎて医療系のキュレーションメディアが大きく取り上げられたりもしました。

今回はコーヒーにまつわる事を取り上げたので私もある程度もっともぶった指摘をしてみましたが、これがもし私があまり興味のない分野だった場合、「コーヒーって1日○杯以上飲まない方が良いのか」と鵜呑みにしてしまうでしょう。多分そうやって鵜呑みにしてきたことは数え切れないほどあって、そう考えると目の前に飛び込んできた情報の矛盾点を見つけたり、本質を見抜く力というのは大事なんだなと考えさせられます。

さいごに

「コーヒー○杯カフェイン○○mgって当てにならないよね!」って言う話を簡単に描こうと思っていたのですが、キュレーションメディアへの懐疑心が着地点となってしまいました。これはこれで書きたい事が書けたのでまあよしとしましょう。コーヒーの話題っぽくありませんが。

コメントを残す


CAPTCHA