東京のスペシャルティコーヒー販売店の数をGooglemapのAPIで調査する

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スペシャルティコーヒー豆を探して

東京に来てそこそこ経過しました。こちらに来てからずっと、近隣のいろいろなコーヒー豆の専門店に足を運んでコーヒー豆を試してきましたが、最近幸運にも一駅隣に良いコーヒー豆を売ってくれるお店を見つけたので、あまり苦労せずに上質なコーヒーを楽しむ生活が送れる状態になりました。

コーヒー豆を売ってくれるお店を探すとき、私はGooglemapを開いて、自身の住んでいる付近のエリアを表示して”コーヒー豆”と検索して探すことが多いのですが、色々探して感じたのが、コーヒー豆の専門店は多くあれど、意外とスペシャルティコーヒー豆を扱っているお店が少ないということ。

あくまでGooglemapから得られるメニューの写真やHPの価格帯を見てそう推察しているだけのですが、スペシャルティコーヒー豆が200g700円で買えるはずがないので、おそらく感覚としては間違っていないと思うのですが、東京でコーヒー豆を販売する店舗数全体の半分も無いような気がします。

そこで少し、Googlemapから得られるデータを利用して、東京の一部地域にあるコーヒー豆販売店のうち、どのくらいのお店でスペシャルティコーヒー豆を販売しているのか調べてみることにしました。

山手線周辺でスペシャルティコーヒー豆を販売しているお店は?

調査には、Googleが提供している”Places API”というAPIを用います。これは簡単にいうと、Googlemapに登録されているデータをデータベースから直接引っ張るためのAPIで、一応有償のAPIですが、毎月$200まで無料のようで、個人でちょっと遊ぶくらいなら全然無料の範囲で利用可能です。こちらのAPIをPythonのgooglemapsライブラリを使用して利用しました。

技術的な部分は割愛しますが、今回は山手線の各駅から半径800m以内で、”コーヒー豆”及び”スペシャルティコーヒー豆”というキーワードに引っかかるお店という条件で該当する店舗名を取得してみました。

まず、”コーヒー豆”で検索をかけた場合、重複データを除いて取得できたお店の件数は218件となりました。結果にざっと目を通すと、フランチャイズの”やなか珈琲”が各駅で登場しており、一大勢力感があります。また”カルディ”も検索に引っかかってきているようです。

これらをどう判断するかは個人の主観によりますが、やなか珈琲はコーヒー豆の専門店なので良いですが、カルディは私からすると輸入食品店であってコーヒー豆を購入するところではないので、コーヒー豆を探しているときに引っかかっても困るなあ、と感じます。

また、”ドトールコーヒー”も各駅の検索結果に登場しますが、これもコーヒー豆の検索結果としては個人的にふさわしく無いと思いました。また少し意外なことに、”スターバックス”は1件も引っかかりませんでした。ドトールは引っかかってもスタバは引っかからない。マッチ基準が不明のためなんともですが、これは一般的にスタバは豆を購入するところではないという認識が強く、レビュー等に文言が含まれないからでしょうか。それとも仕様の問題か。

次に、検索キーワードを”スペシャルティコーヒー豆”にして同様のデータを取得すると、こちらは重複を除いて74件となりました。”コーヒー豆”と検索したときと比べておおよそ1/3で、冒頭にも書きましたが、やはりスペシャルティコーヒー豆の取扱店はコーヒー豆販売店の全体の店舗数に対して少ないようです。まあ、しっかりと吟味されたデータではないので、あくまで傾向としては、という程度かもですが。

データを見ると、74件中10件が”やなか珈琲”となっていて、フランチャイズ勢力としてはダントツでした。その他、神田周辺だと”豆香房”というお店が4件あり、有名どころの”猿田彦珈琲”も全体で4件ほど。それ以外は個人のお店等が多いようでした。ちなみに、目黒駅〜田町駅の間の駅の半径800m以内には、”スペシャルティコーヒー豆”のキーワードで引っかかるお店は4件しかなく、スペシャルティコーヒー豆の空白地帯になっているようです。

もっと色々調べたいですが、準備ができていないので、今回はさわり程度で、このへんで。

感想・考察

以上、ざっと調べた感じでした。私が感じていた通り、やはりスペシャルティコーヒー豆を販売するお店は思ったより少ないようです。あくまでGooglemapの検索準拠で、しかも山手線沿線だけで絞ったので、もっと広範囲で調査すれば多少結果は変わるかもしれません。ただ、調査エリア内にある、自分も知っているスペシャルティコーヒー豆の販売店はしっかり今回の検索結果に入ってきていたので、概ね傾向として東京のスペシャルティコーヒー豆の販売店数は、コーヒー豆販売店全体の1/3程度と思って良いと考えています。あと、思ったよりもやなか珈琲の勢力が強いのが意外でした。

今回使用したPlacesAPIはGoogle公式なので動作に間違いは無いはずですが、キーワード検索にかかる・かからないの基準はこちらでもわからないので、そこだけが唯一不透明で色々と断言できない要因です。恐らく名前、レビュー内容、説明文のどれかしらの文章が検索に合致すると引っかかると思われるので、とりあえずお店の経営者の方はGoogleマイビジネスに引っかかって欲しいワードを入れておいたほうが良いのではないでしょうか。MEO対策ってやつです。

ちなみに、APIの仕組み上、一つの条件に対して最大60件までしか結果を取得できないのですが、今回の場合は各駅60件未満のデータ数で取得できたようなので、基本的に取るべきデータは全て取得できた前提としています。

久しぶりにこういう、プログラム書いてデータ抜いて〜ってのをのやったんですが、やっぱ楽しいですね。せっかくAPI使えるようにしたので、この方向で少し掘り下げてみたいと思います。

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