ウイスキーにコーヒー生豆を漬けたらバレルエイジドコーヒーになる?
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コーヒー生豆を酒に漬けたい
少し前にラム酒に焙煎したコーヒー豆を漬け込んだ事があるのですが、コーヒー味になったラム酒も、漬けたコーヒー豆でドリップしたコーヒーも、なんともイマイチで満足のいく結果にはなりませんでした。
ただ、これを通じて着想だけは得られたので、次は焙煎したコーヒー豆ではなくコーヒー生豆を酒に漬け込んで、そのコーヒー豆を焙煎したらどうなるかについて試してみることにしました。
このコーヒー生豆を酒につけるという行為で想像したのが、コーヒー生豆をウイスキーを貯蔵したあとの樽で保管して香り付けをするバレルエイジドコーヒー。せっかくなので、ウイスキーにコーヒー生豆を漬けてみたらバレルエイジドコーヒーと同じような味わいになるのか、試してみることにしました。
疑似バレルエイジドコーヒーを作る
ということで、コーヒー生豆とウイスキーを準備しました。コーヒー豆は4年くらい前に買って未だに消費しきれていないブラジルのスペシャルティコーヒー豆で、ウイスキーはジムビームのペットボトル入りの小さいのを用意しました。
ウイスキーボトルのサイズがコーヒー生豆を漬けるのに丁度よいサイズ感です。
少しもったいないですが、ウイスキーを1/3くらい捨てて、代わりにコーヒー生豆を詰めていきます。上の写真のコーヒー豆を全部詰め込んだら丁度よいくらいになりました。
コーヒー生豆を詰めたウイスキーボトル。いい感じに収まりました。
あとは適当に常温で放置して、コーヒー生豆にウイスキーを吸収させます。今回は2週間漬け込むことにしました。2日目くらいにボトルを確認してみると、ウイスキーを吸ってコーヒー生豆が膨らんでいましたが、その分ウイスキーが減って下の方しか漬かっていない状態になっていたので、時々横にしたりしてなるべく万遍なく漬かるようにしました。
そして2週間ウイスキーに漬けたコーヒー生豆がこちら。
たっぷりウイスキーを吸って、大きくなりました。
取り出すと、ウイスキーとコーヒー生豆の青臭い匂いが混ざってなんとも言えない香りが広がります。
中身をボウルに取り出したら、水で軽く洗って水分をキッチンペーパーでなるべく吸い取り、手網でざっくり焙煎します。
水分のせいか、いつもより焙煎ムラが多くなった気がします。
水分を含んでいるためか、焙煎にはいつもより時間がかかりました。また、焙煎後の豆を見ていると妙にふっくらしているというか、コーヒー豆の平面の部分がキレイに平面になっている気がします。焙煎直後の香りはバレルエイジドコーヒーのそれを思わせる香りがして、味わいへの期待が高まります。
焙煎直後のコーヒー豆を使用するのは好きではないので本当は3日程度おいてから試したいところですが、ウイスキーに漬けたことによる味の違いが分かれば良いので、コーヒー豆を冷ましたらそのまま中挽きで挽いて、V60ドリッパーでハンドドリップします。
ドリップしたコーヒー、言わば”疑似バレルエイジドコーヒー”を一口飲むと、焙煎したて独特の香りが広がって、飲み込んだ後に徐々にバレルエイジドコーヒーのようなウイスキーの香りが強く感じられます。でも以前に飲んだことがあるバレルエイジドコーヒーよりもウイスキー感が強く感じられます。2週間もウイスキーに漬けていたので当然ですね。
というか、ちょっと酒っぽさが強すぎるような気がします。焙煎することでアルコールは飛ばしたつもりでしたが、まだ残っているのかもしれません。飲むときは要注意でしょうか。朝コーヒーのせいでアルコールの匂いをさせながら仕事、なんて醜態は避けたいですからね。
感想・考察
バレルエイジドコーヒーの独特な味わいを目指して今回コーヒー豆をウイスキー漬けにしてみましたが、概ね狙い通りの味わいになったので素直に嬉しいです。生豆をウイスキーを貯蔵していた樽で長時間保管することでその香りを吸収させるバレルエイジドコーヒーは、独特な製造工程も相まって入手先がかなり限られてしまいますが、コーヒー生豆とウイスキーなら調達のハードルも低いですし、短期間で手軽に楽しむことが出来ます。
ただやはり要注意なのが、前述しましたアルコール分の残留です。バレルエイジドコーヒーはコーヒー生豆をウイスキーに漬ける訳ではないのでアルコールは間違っても含まれることはありませんが、今回はがっつりウイスキーに漬けています。数十分の焙煎を行う過程でアルコールは飛ぶだろうと思ってあまり注意を払ってはいませんでしたが、飲んでいて若干アルコール接種後の感覚がする・・・気がするので、もしかすると僅かにアルコールが残ってしまっているかもしれません。
なので、是非この疑似バレルエイジドコーヒーを試してみてほしいのですが、試すときはお酒を飲んでも良いタイミングをおすすめします。また、お酒に弱い人は注意が必要です。
この疑似バレルエイジドコーヒーは、まだまだ余っているコーヒー生豆の消費に一役買いそうです。アルコール度数の高い酒なら似たような事ができそうなので、次はラム酒とかも試してみようかと思います。
バレルエイジドコーヒーが飲みたくて探していたらこちらに辿り着きました。
凄い勉強になりました。
早速やってみます!
面白い情報をありがとうございました。