コーヒー生豆を粉砕してから焙煎すると、キレイに火が通るようになる?

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コーヒー生豆へのアプローチを変えてみる

ヒートガンを使った熱風焙煎スキレット焙煎中華鍋焙煎とコーヒー豆の自家焙煎方法を試して来ました。ここまではいわば、熱源に当たる部分を変えて試してきてみたわけですが、先入観というか、遊び心が足りない気がしてきたので、少し視点を変えてみたいと思います。

一旦、別の熱源を試すのは置いておいて、今回はコーヒー豆の方に手を加えていきたいと思います。色々考えは浮かんだのですが、一番簡単で変化がありそうだと思っているのが焙煎前に事前にコーヒー生豆を粉砕してから焙煎する方法です。単純に、コーヒー豆が丸っこいので砕いて均せば、火の通りが均一になるんじゃないかと考えたからです。

コーヒーは焙煎後に挽くのが普通ですが、それをあえて先にやる感じです(といっても大きめに粉砕して、焙煎後に更に挽くつもりです)。それでは、さっそくいってみましょう。

コーヒー生豆を粉砕する

コーヒー豆を砕いてから焙煎したらどんな感じなんだろう?という疑問はかなり前からありましたが、そもそも焙煎されていないコーヒー生豆を砕くのが骨が折れそうだし、コーヒーミルで砕いたらミルの刃の消耗が酷そうだし試すのはちょっとな、と思って試してはいませんでした。

そこでまずはお試し。ハンマーでコーヒー生豆を砕けるかどうか確認してみます。

コーヒー豆とハンマー

コーヒー生豆と100均のハンマーがあるじゃろ?こうして・・・

ハンマーで砕いたコーヒー豆

こうじゃ。

力はそれほど入れずに砕くことができました。そして何も敷いていなかったのでテーブルが抉れました。案外、コーヒー生豆を砕くのは難しくないのかもしれません。ただやはり、コーヒーミルは使いたくないですし、ハンマーで地道に潰していくつもりもないので、別のモノで粉砕します。

ティファール クリックアンドテイスト

バターコーヒーを作って飲んでいたときとかコーヒーかき氷を作ったときに活躍したジューサーです。これに付属している簡易コーヒーミルを使用して、コーヒー生豆を粉砕します。

今回の豆の使用量は少なめで40g。カップに入れてフタをして、スイッチを入れます。すると、プロペラが回転してコーヒー生豆を弾き飛ばし、それがプラスチックでできたカップに弾け当たって、不快指数の高い、甲高い音をあげてコーヒー豆を粉砕し始めます。本当にうるさくてびっくりしました。

何回か止めて回してひっくり返してを繰り返し、ある程度小さくなったところで粉砕終了。

粉砕したコーヒー生豆

予想はしていましたが、粉砕具合がかなりまばら。ただ、大きい破片があるからと言ってやりすぎると、今度は微粉が出てきてしまうので、ここでやめておきます。

粉砕の際に発生した微粉は、茶こしを使ってふるっておきます。これでひとまず準備完了です。

粉砕したコーヒー生豆を焙煎する

焙煎は、少し迷いましたが手網ではなくスキレットで行います。ふるってはいますが、手網だとポロポロ落ちていきそうだったので。

スキレットに乗った粉砕したコーヒー生豆

ちらほら、原型のままのコーヒー生豆もあります。こちらはこの後、目立つところは取り除きました。

スキレットに砕いたコーヒー生豆を投入したら、弱火で焙煎開始。

4分焙煎した粉砕したコーヒー豆

4分経過時点。コーヒー豆の香りが立ってきました。ほんのり色づいています。

6分焙煎した粉砕したコーヒー豆

6分経過時点。小さい破片はすでに良い感じの色合いになりました。

10分焙煎した粉砕したコーヒー豆

10分経過時点。小さい破片と大きい破片で色が結構違いますが、それぞれはおおよそムラなく色づいているようにも見えます。

15分焙煎した粉砕したコーヒー豆

15分経過時点。大きい破片が色づくのを待っていたら、小さい破片は真っ黒になってしまいました。

15分で焙煎は終了。ボウルに移してサーキュレーターで冷まします。

焙煎した粉砕したコーヒー豆

右上あたりの小さい破片軍は真っ黒。大きさの違いによる火の通りの違いがはっきりでました。

この時点でこの調子で続けても無駄だと感じたので、今回はこれで終了です。

考察・感想

ザクーっと試して、結局上手くいきませんでしたが、課題含めて色々わかったこともあるので良しとします。

まず当たり前の話になりますが、砕いたコーヒー生豆の破片の大きさが違えば火の通りの速さも違いました。要はキレイに焙煎するためにはコーヒー豆の大きさは揃えろ、という話になりますが、そのためには、コーヒー生豆を粉砕して焙煎する場合、均一に挽けるコーヒーミルを用いてコーヒー生豆を粉砕しなければなりません。それが試せれば良かったのですが、買い替える予定もないので今使っているミルでコーヒー生豆を挽く勇気はありませんでした・・・。

コーヒー生豆をキレイに粉砕するということを前提とすると、丸いコーヒー豆を砕けば均一に火が通るはず、というところは、今回の荒い粉砕コーヒー生豆を使用した検証では分かりませんでした。ただ、小さい破片ほど早く火が通るのは分かったので、少なくとも破片が小さいほど早く焙煎できるとは言えます。

ただ、そもそも早く焙煎できることにメリットが有るのかどうかで、事前に粉砕する意味が有るかどうかも変わります。プロではないのでそのあたりの良し悪しはわからないのですが、短時間での焙煎を良しとする記述も見受けられるので、探求する価値はあるのかもしれません。焙煎前に粉砕することで品質が変わるということも考えにくいですし。

それと、今回スキレットで弱火でじっくり焙煎してみて感じたのが、弱火で焙煎すればそこそこキレイに仕上げることができそうだということです。まあそりゃ強火で焙煎するよりも温度が低くなりますし、その分焙煎も遅くなることで余裕を持ってかき混ぜることができるようになるので当たり前といえば当たり前かもしれませんが。実際、高温で一気に焙煎するのと弱火でじっくり焙煎するのはどっちがいいんですかね。肉を焼く場合、強火で一気に焼くと表面だけ焼けて中が生になってしまう事を考えると、弱火で焼いたほうがいい気がしますが。

温度の事を気にするのは、キレイに焙煎できるようになってからですね。まだネタの在庫はあるので、しばらく自家焙煎ネタが続きそうです。

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