ベトナムのロブスタ種100%のコーヒーを飲む

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鮮烈なコーヒー

少し前にベトナムで買ってきたコーヒーを頂いたので、それを飲んでみたいと思います。

はじめに

なんやかんや、日本にいて海外で販売しているコーヒーって飲む機会が少ないですよね。コーヒー豆自体日本以外で生産されているものなのでこの表現もおかしいかもしれませんが。ともかくコーヒー好きを公言していることもあってひょんな事からベトナムで買ってきたコーヒーを頂くことができたので、飲んでみたいと思います。アピールって大事だね。

条件

今回の検証は以下の条件下で行いました。

  • 使用したコーヒー豆:PHUC LONG(フックロン) ROBUSTA
  • 焙煎度:フルシティローストぐらい
  • コーヒー豆の粗さ(ナイスカットミルのメモリ):不明(細挽き)
  • ドリッパー:付属品のベトナムコーヒーフィルター(フィン)
  • フィルター:同上
  • 秤:ハリオ ドリップスケール
  • 豆の使用量:20g
  • 水の温度:約94℃
  • 水の量:約120cc

ベトナムとコーヒーについて

今回ベトナムのコーヒーを頂いて、ベトナムとコーヒーの関係性について興味が湧いたので少し調べてみることにしました。まず、ベトナムはコーヒーの生産量が世界2位で、ロブスタ種のコーヒー豆を主としたコーヒーの産地だそうで、現地で飲まれているのもこのロブスタ種のコーヒーが多いそう。日本で販売しているコーヒー豆はほとんどアラビカ種のコーヒー豆のようなので、日本人には馴染みのない品種のコーヒーを日頃から飲んでいるんですね。で、ロブスタ種のコーヒーというのはアラビカ種に比べて強い植物のようですが、味は苦かったり渋かったりで酸味はなく、美味しくないようです。

そこで、現地ではこのロブスタ種のコーヒー豆で抽出したコーヒーにコンデンスミルクを混ぜて飲むのが一般的だそうです。また、コーヒーの抽出方法も特殊で、ステンレスやアルミでできたフィルター(フィンというらしい)を用いてコーヒーを抽出します。これについては、後ほど写真と一緒に書いていきたいとおもいます。

ベトナムコーヒーを入れる

ベトナムコーヒーのセット

すごくざっくりベトナムコーヒーについてわかったので、そろそろコーヒーを入れていきます。今回使用するコーヒーは、PHUC LONG(フックロン)のROBUSTAというものです。フックロンはベトナムでも人気の老舗メーカーだそうで、紅茶も売っているとか。頭に乗っているのはコーヒーフィルターです。

ロブスタ種100%のコーヒー

そして今回頂いたのはROBUSTA。まんまロブスタ種のことのようで、パッケージ裏も100%と記載されています。

袋を開けると、中から更に真空パックの包。ハサミで開けて、容器に移します。

フックロン ロブスタ100%

細引きの豆が出てきました。香りはビターで、力強い大地のような香り。フローラル、なんてのは微塵も感じません。

コーヒーフィン

付属のフィン。左上がカップに乗せる台の部分、右上がコーヒー粉を詰める容器、左下が中蓋、右下が上蓋と4つのパーツに分かれています。アルミ製のようで、軽くて少々頼りない。

コーヒーフィン 分解

確認が済んだら、戦々恐々としながらも、お湯を沸かしてコーヒーの抽出準備。まず、カップの上にフィンを載せます。次にコーヒー粉を20g詰めて、中蓋を落としてちょっと力を加える。そこに蒸らし用のお湯を少々。30秒程度待ったら120cc弱のお湯を注いで蓋をして、コーヒーが落ちてくるのを待ちます。

コーヒーフィンにコーヒーを入れて中蓋を閉めたところ

粉をいれて中蓋を閉じたところ。横から少々粉がはみ出ているのはご愛嬌って感じでしょうか。

ベトナムコーヒー抽出中

あとはしばらく待つ・・・・のですが、なかなか落ちてこない。粉を詰めたときに下のカップに粉が落ちてきていたのであっさり抽出が出来るかと思っていたのですが、全くです。2分30秒ほどしたらようやく滴下し始めましたが、それでもなかなか時間がかかる。待ちに待って、かかった時間は22分。抽出し切る頃にはもう冷めてしまっていました。そもそもコーヒー豆が細挽きすぎるのが問題なのでしょうが、お店側はこのあたり考えて売っているのか少々疑問です。

時間はかかりましたがとりあえず抽出することができたので飲んでみます。

ベトナムコーヒーを飲む

ベトナムコーヒー ロブスタ100%

お待ちかね、ロブスタ種100%のコーヒーを飲みます。香りは、冷めてしまっているせいであまり感じ取れませんが、力強いビターな香り。飲む前から苦いと分かる感じです。ドキドキしながらちょっと口に含む。と、

超ニゲェ!!

って思わず口にしてしまいました。ここ3年ほどコーヒー豆を挽いて飲んできましたが、ここまで苦いコーヒーを飲んだことはありません。焙煎的な苦味ではなく、本質的に苦い。異常に苦い。極端に苦い。そして苦い以外の感想が思いつかない。ベトナムではコンデンスミルクを入れて飲む、という話を聞いたときは正直邪道だな、と感じましたがこれは納得。

全部このまま飲んだらマズイと本能的に感じたので、牛乳を投入。100ccほど入れたら結構良くなりました。が、後味はしっかり苦く、また苦味以外に気が行くようになったことで、コーヒーとしては土臭い印象も感じ取れました。

今回の結果

今回の結果をまとめると、以下のようになります。

  • ロブスタ種のコーヒーは異様に苦く、美味しくはない

考察・感想

正直舐めていました、ロブスタ種。ここまでとは。

ロブスタ種のことは詳しく分かりませんが、ロブスタ種は外敵などに強い本種であるということを考えると、この強烈な苦味は外敵から身を守るための結果なのかもしれませんね。また、安価なので缶コーヒー、インスタントコーヒーにもよく利用されるようです。まあ、コーヒーが苦いだけの飲み物だと思っている人にとっては丁度よいものなのかもしれません。

飲み進めていて感じるのが、刺激強めだということです。調べてみると、やっぱりカフェインの含有量もアラビカ種のコーヒー豆を比較して多いらしく、そんなに飲んでいなくてもコーヒーを飲みすぎたときと同じ感覚、つまりは具合が悪くなる感じがします。ですので、飲み過ぎは禁物ですね。

単体で飲むには個人的には不味くて飲んでいられませんが、例えば複数品種のブレンドの際に1割程度混ぜ込んでみるとちょうど良くなったりするかもしれません。酸味×酸味×ロブスタ種、みたいな。もしくは、もっと薄めて飲むとか。ベトナムではコンデンスミルクを入れているように、結局のところ単体で飲むものでは無いのでしょう。

雑多な感想になってしまいましたが、良い経験にはなりました。アラビカ種とロブスタ種、コーヒー豆の種類についての知識は多少ありましたが、実際に飲んでみて実感することも大切ですね。

さいごに

じつは他にもベトナムのコーヒーを頂いたのでそちらについてのテイスティングも後ほど行いたいと思います。いやー、一発目にあえて一番危なそうなものをチョイスしたのですが、後も怖いですね。

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